NEWS VIEWS FACES 「ザ・パッション」in CBA
メル・ギブソン、カーク・フランクリンらの熱い夏
アメリカのCBA(クリスチャン・ブックセラーズ・アソシエーション)がこの夏、フロリダ州オーランドで開催された。キリスト教の本、グッズ、CD、ビデオなどを紹介し取引する見本市のようなものである。各会社のブースでは、プロモーション活動の一環としてアーティストたちのサイン会があり、こちらでヘゼカイア・ウォーカー、あちらでジャーズ・オブ・クレイというように日本では考えられない程贅沢な面々が入れ替り立ち代りサイン会を催していた。ちなみにこの秋ライフ・エンターテイメントで発売されるビデオ&DVD“レフトビハインド”の主役、カーク・キャメロンのサイン会にも長い行列が出来ていた。ところどころでこれから売り出そうとする新作CDやアーティストの写真が無料で配られ、それにサインをしてもらうといったファンにはたまらないサービスである。
そして、夜は連日、体育館のようなだだっ広い会場でコンサートが行われるが、それがまたすごい! ある会場ではアフリカン・アメリカンコンサートが行なわれ、踊りながらプレイズ&ワーシップをする賑やかな集会であった。もう一方では若者だけを対象としたコンサ-トでブラックゴスペルを牽引しているカーク・フランクリンがステージに立つや否や、若者たちの熱狂的な声援が沸き起こる。彼がまたそれに応えるといった観客とのやりとりがあって、いつの間にかステージの下は10代から20代の若者で溢れ返っていた。みんな自分の席を立って、飛び跳ねたり夢中になって賛美していた。
この秋日本のメジャーでも注目されている17歳の歌姫ステイシー・オリコが司会進行役を務めるハードロック・コンサートも同様。貸切りのユニバーサルスタジオはオープニングから熱気むんむん。dc Talkのソロメンバーと共に若者が自分達のスタイルで神様を誉めたたえている。何かに縛られることもなく自由に、思いっきり熱く! 彼が「私達一人一人はキリストの体」と振り付けをしながら歌うと、会衆も一体となって同じ振り付けでアーティストと一緒に歌う光景は圧巻だった。
「マッドマックス」「リーサル・ウェポン」「サイン」等で主役を演じたメル・ギブソンがCBAの会場に現れると、会衆は立ち上がり彼を迎えた。彼が20億を投資して製作している映画「ザ・パッション」の一部が上映されたからだ。アラム語で語るイエス・キリスト、彼の最期の生き様を映像で完璧にあらわそうという試みである。彼はインタビューの中で「これなら日本人にもわかるはず」と言っていた。これは何を意味するのだろうか。今後目を離せない作品である。