NEWS VIEWS FACES ご覧になりましたか? 感動のTV番組

礒川道夫
ライフ・ミュージック チーフプロデューサー

「ベー・チェチョル」「レーナ・マリア」「ボブ・ウィーランド」

白寿ホールでのべー・チェチョルさんコンサート

天才テノール歌手の絶望と復活
べー・チェチョル

 2009年7月30日にフジテレビ系「アンビリバボー」で取り上げられたのは、「ベー・チェチョル」。「アジア史上、最高のテノール」と称された彼が2005年に甲状腺がんになってしまう。しかし医学の常識を超えて、声が回復する姿は、これまでNHKでテレビ放映されていたが、民放としては今回初めて紹介された。

 感動的だったのは、手術後教会で初めて「輝く日を仰ぐとき」を歌うシーン。だが突然声が続かなくなってしまう。すると礼拝に参加している会衆が自然に歌い出す。彼一人が戦っているのではない。皆に支えられていることが良くわかり、観ているこちらも思わず涙してしまう。これまでは、自分の名声のために歌って来たが、声を失って、自分が子供の頃、教会学校で神様のために歌うと誓ったことを思い出し、自分の使命を再決心する。

 時として病気や試練は神から与えられた使命を確認する時となる。つまり病気や試練は、神の良き訓練なのだろう。

 10月は、ちょうど全国コンサートが実施される。もし間に合ったら彼の声をぜひ生で聴いていただきたい。

 また生命保険のアフラックのホームページでも「ベー・チェチョル」が紹介されている。氷上のプロポーズのCMを覚えている方も多いだろう。アクセスが多いとテレビでも放映されるとのこと。

障害乗り越え、美しく力強く賛美
レーナ・マリア

 フジテレビ系「ザ・ベストハウス123」の7月29日の番組で、ハンディキャップを乗り越えた!強い心の美しきヒロインとして第2位に選ばれたのが、「レーナ・マリア」。90年代、ニュース・ステーションという番組で久米宏によって紹介され、日本全県でコンサートを行って来た。とにかく両腕がなく、左足が右足の半分しかない彼女が水泳をしたりピアノを弾いたり……。ぜひ彼女の歌をCDで聴いてほしい。

両足を失いながら、両腕で米大陸横断
ボブ・ウィーランド

 翌週の8月5日の「ザ・ベストハウス123」で愛と情熱が生じた奇跡のストーリー第1位に紹介されたのが、「ミスター元気」として以前ビデオ化した「ボブ・ウィーランド」だった。彼は戦争に行き、爆弾で両足を失った。だが彼は絶望しなかった。1982年9月アメリカ大陸4,500キロを両腕だけで横断した。日本にも来て人々に勇気を与えたボブ・ウィーランド。彼のビデオは残念ながら現在は品切れている。