NEWS VIEWS FACES グラミー賞受賞者 ドニー・マクラーキン来日
礒川道夫
チーフプロデューサー
賛美とメッセージで日本に多くの励ましを
今まで有名なゴスペルシンガーが日本に来日しているが、呼んでいるのはセキュラーなイベンターだったり、ライブハウスだったりする。それはアーティスト本人が熱心なクリスチャンであっても、彼らが所属しているプロダクションが大手のため、ギャランティ、飛行機代等で折り合いが付かないのである。その結果一般が呼ぶことになる。一般が呼んで良い点は、観客の9割方がクリスチャンではないこと、しかし問題は通訳がなく、歌詞の説明がないことである。今回は、牧師でもありゴスペル企画ミニストリー代表の波多師が何度もマネージャーとドニー・マクラーキン本人に会いにナッシュビル、ニューヨークへ行って交渉し、ドニーはその熱心さに打たれ今回の実現となった。通訳も入り、歌詞の意味も伝わり、そしてクリスチャンのお祭りにならないイベントを主が与えて下さった。
5月3日(水)、ドニーがワークショップの会場である「聖書キリスト教会」に現れると、ワークショップに参加した一同が大歓声で彼を迎えた。しかしドニーは単なるお付き合い気分では来ていなかった。土曜日のコンサートに向けて、各パートごとに厳しい練習が行なわれた。参加者も、事前に送られて来た曲、歌詞を良く練習して来ていたので、記者会見でドニーは「46年間で、こんなに早く上達する経験は初めてであり、驚きだ」と語った。
もちろん彼は、ゴスペルの意味も語る。「ゴスペルは、ヒップホップや、ロックとは 違う。」そしてジーザスを紹介した。
ワークショップに参加した方々の中にも音楽を勉強したいという以上の理由、個人的な問題、家庭の問題解決のために参加した方々もいた。神との関係が大事なこと、自分自身も子供のころ性的虐待を受けたが、キリストによって開放されたこと、こういったドニーの証しがどんなに参加した方々を励ましたことだろう。
さて土曜日のコンサート、「Days of Elijah」の曲で登場、クワイア半分の200人が舞台、半分が後部座席。まさにサラウンド状態。両脇には、大型スクリーン。そこには歌詞の意味がはっきり映し出される。また通訳は永井信義牧師。もちろんここでも、少年期からの証し、神との出会いを証しした。
「できたら、Live in JapanのCDを作りたいのでもう一度日本に来たい」と彼は記者会見で語った。諸問題が解決し実現すれば、日本に与える影響は大きい。
コンサートに来られなかった皆さんには、せひ彼のCD「Psalms, hymns & spiritual songs」などを聴いていただき、彼の証し本『暗闇から光へ』を読んでほしい。