NEWS VIEWS FACES ジェフ・ネルソン&向日かおり
癒しのユニット 日本ツアーレポート
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフ・プロデューサー
「ジェフ・ネルソン」の名は、アメリカでは結構ポピュラーで、クリスチャンアーティストにも同姓同名がいる。しかし、日本で「ジェフ・ネルソン」といったらこの人のことを指す。
アメリカ・テネシー州 ナッシュビルでミュージックプロデューサーをしている彼は、日本では、「Prayer Songs」「ピアノリビングプレイズ In His Hands」を発売、また向日かおリの「Presence ―あなたのそばに― 」のプロデューサーでもあり、今回の向日かおりとのコラボレーションアルバム「In You」も制作した。
向日かおりは、5代目のクリスチャン。25歳の時に、スイスの山中で遭難を装った自殺未遂を起こす。「神様が思いとどめてくれた」彼女はこう言う。人の弱さを知っている彼女と、人を癒す音楽を作りだす「ジェフ・ネルソン」とのユニットのコンサートは、当然本当のヒーリングコンサートになる。
11月3日の大阪クリスチャンセンターでのコンサートは、開演前から人が集まり始め、長蛇の列、ロビーにも人が溢れるほど。神の臨在に満たされたコンサートだった。また11月6日に行われた横浜コンサートでは、彼らのコンサートを聞きつけた方々が、当日駆けつけてくる姿が見られた。
ジェフのピアノでスタートし、その音色を聴いているだけで、涙が出てくる。そして向日かおりが歌い出すと、普通は歌手のイメージが前面に出て来るのだが、彼女の存在が奥に隠れ、主イエスの愛の臨在を感じる。ジェフが歌い出すと、主の平安で満たされるコンサートになり、「このままでいいんだ」「自分は愛されているんだ」そんな思いが心の底から満ちてくる甘い、やわらかい雰囲気に包まれていた。
このツアーは、全部で約20回の奉仕。ハードスケジュールにもかかわらず何一つ不満を言わない二人。そして、小さな教会、少ない動員でも心から歌い続ける二人。そしてコンサート終了後は喜んでCDにサインをし、一人一人を大事にして必要なら一緒にお祈りしている姿があった。
11月15日、ジュフはアメリカに帰国した。来年もまた日本に来てくれることを約束して。詳しい予定は決まっていないが、来年彼らのコンサートを希望される皆様は、今からご連絡をいただければと思う。
3万人が自殺する日本に、この「向日かおり&ジェフ・ネルソン」のユニットは何かをしてくれるかもしれない。ある参加者が言った「今日はぐっすり眠れる」