NEWS VIEWS FACES パッションにパッション3
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフ・プロデューサー
イースターに向けてパッションを観よう!
キリストが殺されてクリスマスは生まれた」 |
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2004年12月、東京メトロの主要駅に、大きなポスターが貼られた。コピーは、「キリストが殺されてクリスマスは生まれた」右側には、あのパッションの十字架を担ぐシーン。そして左側には、若者たちがいかにも十字架を担いでいるかのごとく、クリスマスプレゼントを持っているシーン。
デザイナーもコピーライターもクリスチャンではない。彼らは「これは決してパロディではなく、現代のクリスマスが本来の意味を失っていることを問題提起したい」と語って、このポスターを作ったという。「東宝」のスタッフも、キリスト教界が反発するのではないかと心配しておられたが、「クリスマスシーン」のない「パッション」をクリスマスに販売する意義はこれしかないと実際「パッション」を観て感じたという。
「日本ヘラルド映画」の方がこの映画で「復活」を伝えたいと語ってくれたと前に書いたが、クリスチャンよりも、この映画の本質を観ている姿には驚かされる。
同じICONが制作協力した「ミラクルメーカー」の中で、大工を辞めたイエスに母マリヤが理由を尋ねる。イエスは、「他に仕事があります」と答え、自分の父なる神の使命をほのめかす。彼がこの世に来たのは、お祝いのためではなく、12月25日で終わるものではなく、十字架にかかり復活するためである。
これからイースターに向けて、ぜひパッションを観て信仰の原点を見つめてほしい。
「パッション」のラストで、大粒の雨が降るが、滅び行く人間に対する神の涙を象徴しているのではないか。この作品が、単なるブームで終わらないようにしたい。
なお、「個人鑑賞用」はあくまで家庭内で観るように限定されている。教会、学校図書館で貸し出し、皆で無料鑑賞する場合は、「レンタル用」を購入していただきたい。(有料で上映会をする権利がないことにご注意いただきたい。)すべて「信用」で行っているので、「信用」を裏切らないように、また「著作権法」に違反しないように十分ご注意していただきたい。