NEWS VIEWS FACES ブルックリン・タバナクル・シンガーズ 初来日公演レポート

陽子ラッカー
ラッカー・ゴスペル・ミニストリー

「主よ、私たちを一つにしてください」

 これまでグラミー賞を6回受賞するなど、米国はもちろん世界最高峰のゴスペル・クワイアとして知られるブルックリン・タバナクル教会のブルックリン・タバナクル・クワイア(聖歌隊)。その中の選りすぐりの25人で構成されたブルックリン・タバナクル・シンガーズがこの7月、初来日。福岡・大阪・東京でコンサートとワークショップ(大阪・東京)を行ないました。

 教会はニューヨーク南東部のブルックリン地区にあり、約300人で構成されるブルックリン・タバナクル・クワイアは黒人、白人そして東洋人などメンバーの人種は様々。そんな彼らが歌うゴスペルは今迄の「ゴスペル」という概念を越えたものと言えるでしょう。

 以前は麻薬中毒・アルコール依存症・虐待・ホームレスだった者、そしてあの9.11から奇跡的に救われた女性…そういった人達がイエス・キリストと出会い、人生が変えられた喜びをもってゴスペルを歌っている姿はまさしくクリスチャンとしてのすばらしい証となっています。

 クワイアの指揮者であるキャロル・シンバラ師が「私たちの賛美を主に捧げたい。人々がイエスさまに導かれることを祈っています」と言った通り、神様を賛美するへりくだった姿勢は歌う者、またバンドにも見ることができました。彼らの思いは神さまのみに向けられていました。

 また「私たちはパフォーマンスをしません」とおっしゃっている通り、ジム・シンバラ師からは分りやすいメッセージがなされ、この日本に福音を伝えるという重荷をもっておられる熱心さが伝わってきました。

 今回のコンサートはブルックリン・タバナクルでの礼拝そのままであり、まさしく聖会そのものでした。単にゴスペルを音楽というイメージで聞きにいらした方もおられましたが、私は良き「種蒔きの時」であり、「収穫の時」であったことを確信しています。今回のテーマの通り、主にあって私たちが一つにされたコンサートを実現させてくださったことを感謝し、主の栄光をたたえます。

 すでに再来日を望む多くの声が上がっております。日本人に最も受け入れられやすいブルックリン・タバナクル・シンガーズの賛美を再び聞くことができることを今から待ち遠しく思っています。