NEWS VIEWS FACES 作詞:横田早紀江さん、作曲:岩渕まこと
「コスモスのように」CD新発売

CD「コスモスのように」
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー

めぐみさんを想う気持ちが、皆さんへの励ましの歌になった

 昨年TBS系のテレビニュースで 横田早紀江さんの拡大祈祷会の模様が取り上げられ、そこで岩渕まことご夫妻が、横田早紀江さんが作った「コスモスのように」を歌っているシーンが放映された。何回かニュース番組で取り上げてくれたおかげで、意外と多くの反響があった。岩渕さんご夫妻のコンサートでも歌われたので、CDはないのですかと質問が来るようにもなった。

 今までもシンガーソングライターの因幡晃さんが「めぐみ(MEGUMI)」を歌った。また「パフ」「500マイル」などで有名なフォーク界のスーパースターPPMのポール・ストーキーさんが「SONG FOR MEGUMI」を作って昨年来日した。

 どちらかというとこれらは、拉致の問題を扱っているので、曲も詞の内容も重い感じを受ける。

 しかし、この「コスモスのように」は、横田早紀江さんご自身が詞を作ったので、めぐみさんへの優しい、親としての温かい気持ちがあふれている。

 「ふわふわとゆれているコスモスに ほら!めぐみちゃん トンボが とまろうとしているよ 今年も……。コスモスって何だか弱々しく ゆれている花なのに ほら! お母さん お母さんが育てたコスモスって茎が太く 花も大きくって 風にもゆれないよ ふわふわとゆれているコスモスに ほら! めぐみちゃん トンボが とまろうとしているよ 今年も……。

 遠い空の向こうにいる めぐみちゃん あなたも お母さんが育てたあのコスモスのように 地に足をふんばって生きているのねきっと しっかりと頭を揚げて生きているのねきっと」。

 お母さんが育てたコスモスは、肥料をたくさんあげるので、トンボがとまれるくらいに太くなる。めぐみちゃんもお母さんの子どもだから、強く生きているでしょう。早紀江さんの気持ちが良く表れている。岩渕さんご夫妻が歌っているこのCDにも早紀江さんの朗読も入っている。

 考えてみると、子どもと離れて生活している人、たとえば地方で中学校しかなく、高校から親元を離れなくてはならなかった子どもたちに対するの親の気持ちにも共通するところがあるかもしれない。そうすると、この歌は、愛する人と離ればなれになった方々への励ましの歌でもあるのかもしれない。

 もちろん多くの皆様にこの拉致問題に関心を持っていただき、一日も早く解決できるように祈りの輪に加わっていただきたい。そしてコスモスが咲く秋までには、拉致問題が前進しますように、この歌を聴きながら祈っていただきたい。