NEWS VIEWS FACES 2006年 デンバークリスチャン展示会
レポート子どもをキリストへ導くものが目立って

礒川道夫
チーフプロデューサー

 キリスト教界最大の展示会「International Christian Retail Show 2006」に参加した。全米のキリスト教書店、出版社だけではなく、日本をはじめとしたアジアの各地からも参加している展示会で、今年は7月9日から13日までデンバーで行われた。

 ここに来るとアメリカのキリスト教界で何に人気があるのか、どんなことに今注目されているのかがわかる。「ヤベツの祈り」、「レフト・ビハインド」などの本や「ヴェジテールズ」などのDVDなどに注目を集めた年もあったし、ここから日本語化への道が開かれていった。

 さて今年はそういった意味では、独占的に注目を集めた作品はなかったようだ。しかしただ気が付いたのは、子どもをキリストに導くための作品が多かったことである。様々な絵本が各社から出版されていた。それだけ世界的に子どもの問題があると言える。

 コンサートやイベントも平行して行われるが、とても感動したショーをご紹介したい。

 日本では「天使の靴」として邦訳されている「Christmas Shoes」と他の2冊の本を、作者のドナ・ヴァンリアー自身が読みながら、「Newsong」と「ドン・モーエン」が導く音楽コンサートだ。この「天使の靴」の内容は、成功して富も名誉も手に入れながら満たされない日々を送っている弁護士ロバートが、愛する母親をガンで亡くす8歳の少年と出会う。少年は母の靴を買おうとするが、レジの人が言う「ごめんね、坊や、お金が足りないよ」がっがりする少年。そこにいたロバートに懇願する。「おじさん、ぼくはこの靴をママに買わなきゃいけないの。ママは今晩イエス様に会うかも。もしママが今夜イエス様に会う時、きれいな靴を履いていてほしいの」ロバートが見失っていた本当の生きる意味を見出すというストーリー。それをクリスマスの音楽、朗読、そしてCBS-TVで放映されたロブ・ロウが出演した『ザ・クリスマス・シューズ』(原題) を一部上映しながら、コンサートを行った。「Christmas Shoes」の曲も子どもの歌詞の部分は、子どもに歌わせる演出。こんなコンサートを日本でもやって、イエス・キリストの降誕の意味を伝えたいと思って帰って来た。

 まずは今度発売される「Newsong」のCD「Christmas Shoes」の曲も入った「Christmas Hope」を聴いていただきたい。なお、今回のゴールドメダリオン賞は「DICTIONARY for THEOLOGICAL INTERPRETATION of the BIBLE」という辞書が受賞した。