NEWS VIEWS FACES 2007年、黒船到来か!
「パワー・フォー・リビング」と「ラブソナタ」
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー
2007年前半には、従来のクリスチャンイベントとは違ったキリスト教の動きがあった。ひとつは日本ハムの「ヒルマン監督」や異邦人をヒットさせた「久保田早紀」こと「久米小百合」、m-floの「verbal」そしてフィギアスケート選手の「ジャネット・リン」が、朝刊各紙やテレビスポット広告に登場、また電車のつり革広告にもなって、「パワー・フォー・リビング」の宣伝が行なわれた。10億円とも言われる広告費を使って宣伝されたが、日本の放送局の限界もあってか、はっきりと聖書、イエス・キリストの紹介が打ち出されなかったので、キリスト者もプレクリスチャンも、不気味さを感じてしまい、このムーブメントを展開したアメリカの「アーサー・S・デモス財団」もキリスト教右派と、週刊誌等で批判されてしまった。
そして、韓国のオンヌリ教会が昨年、衛星放送局「CGNTV」を日本で開局。東京、大阪と開局イベントを行って、大阪にはあの冬のソナタの「チェ・ジウ」がゲスト出演。その日本の反響の大きさを知ってか、主任牧師のハ・ヨンジョ牧師に新たにビジョンが与えられ、今年の3月より「ラブソナタ」とネーミングされたイベントが、沖縄、福岡、大阪で行なわれ、会場は満席。そして7月には埼玉スーパーアリーナに2万人が集まる予定だ。億単位といわれる、会場費、宣伝費等の経費は、すべてオンヌリ教会負担。そして韓流ブームにのって歌手のチョ・セフンやユ・スンジュンらが出演していることも特徴。
さてこの二つの共通する点は、・事前に日本のキリスト教界側に行なうかどうかの相談はない。・コンテンツや運用もすべて主催者次第。・費用負担がまったく日本側にない。
つまり、言い方を変えれば、参加すること以外に出番がないのである。
音楽や映像、コンサートなどの文化を通じて、ゴスペルを伝える使命のある「ライフ企画」としては、いつかテレビや新聞を使って、スーパーアリーナで、セキュラーのコンサートのように照明や舞台を飾って、韓国やアメリカからスターを呼んでと思っていたら、この二つの団体が犠牲を払って行なってしまった。黒船がやってきたショックである。今までレギュラーで活躍したポジションを外国人助っ人に取られてしまった気持ちである。もちろんこういったイベントのやり方には批判もある。けれどもいつまでもベンチを温めているだけではしょうがない。監督者なる神にアピールして、使ってもらい、サタンとのゲームに勝たなくてはいけない。
ゴスペル界のフリーペーパー「Gospel TV倶楽部」Vol.7、初夏号を発行した。今号の特集は、DVD「黙示録-ヨハネの最期-」「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」、また若きワーシップリーダ-「クリス・トムリン」「トミー・ウォーカー」また彼らの音楽を日本語にしたNewアルバム「j-worship Vol.4」、ドーヴ賞&ゴスペルCCM大賞の発表、Street Live情報などが満載。しかも0円。5万部発行している。最近セキュラーの会社の宣伝計画でも取り上げられた。またネットでも動画PV等を流している。ぜひ利用してほしい。これならレギュラーに選んでもらえるだろうか。