What’s New マイケル・W・スミス 初来日レポート

礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター

マイケル・W・スミスは、過去にグラミー賞を3回、ドーブ賞(クリスチャン音楽のグラミー賞)を何度も受賞、エイミー・グランドと作った名曲「あなたの御言葉は(Thy Word)」(リビングプレイズNo133)は世界中で歌われている。その彼が遂に日本にやって来た。
8月27日(木)のお茶ノ水クリスチャンセンターで開かれた記者会見では、「世界中を飛びまわっていて、成田空港にも何度かトランジットのために降り立っているが、来日するのにこんなに時間がかかってしまった」と語り、彼自身がいかに日本での公演を期待していたかが良く分かった。
「沢山の賞をもらっているが、どの賞が印象に残っているか」と聞かれると、どんな賞にもあまり関心がないと、この世での称賛をあっさり否定した。
また「東日本大震災のときは、何をしましたか」の質問には、右手にしていることを左手に伝えたくないと、明言することはしなかったが、フランクリン・グラハムが責任を持つ「サマリタンズ・パース」を通じて、沢山の支援物資を送ったことを話していた。
記者会見を聞いていると、彼は音楽家としても一流であるが、それ以上に一人のクリスチャンとして、とても信頼できるアーティストであることが分かる。
「セキュラーミュジックとクリスチャンミュージックの線引きをするべきでなく、歌詞が大事だ」と彼は語っており、「I Will Be Here For You」を槇原敬之がカバーした理由がよくわかる。
さて、一人で演奏するのは、何年かぶりというマイケルのコンサートは、最近のアルバムからではなく、「すべてにまさって(Above All)」(J-worship No16)や、「オーサム ゴッド(Awesome God)」(J-worship No4)等を会衆とともに賛美する、まさに礼拝そのものだった。
私は30日の大和カルバリーチャペルの礼拝と、午後に持たれた清水ヶ丘教会のコンサートに参加したが、どちらの会場も満席で、今回初めて彼を知ったという若者から、「以前からファンだったので会えてうれしい」という団塊の世代の方まで、彼の包み込むような、そして繊細で力強いサウンドに魅了され、神の愛に満たされていたようだ。
この秋に行われる「セレブレーション オブ ラブ with フランクリン・グラハム」では、マイケルだけでなく彼のサポートメンバーも一緒に来日する。どんな演奏をしてくれるか今から楽しみである。

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