What’s New 藤城清治 影絵聖画集『聖書のおはなし』 復刊 !!
礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター
先日、藤城清治氏の展覧会を観に行った。美しい光の世界を見せていただき、心が洗われるような体験だった。写真を撮ってもよいとのことで、撮らせていただいたので、たまに観ては感動を思い出している。
販売コーナーに行くと、ライフ・クリエイションから出している藤城清治聖画ハガキセットやカレンダーはあったが、キリスト教に関する藤城清治氏の本はなかったので、とても残念に思った。
実はかつて、野田秀牧師が聖書のストーリーを書き下ろした『藤城清治 影絵聖画集 聖書のおはなし』という本を1995年から1999年にかけて第4刷まで発行していたのだが、諸事情から品切れになっていた。この本は、アダムとエバ、ノアの箱舟、アブラハムの祝福、ヤコブの夢、海をわたるモーセ、羊飼いダビデ、魚にのまれたヨナ、イエスさまの誕生、羊飼いのクリスマス、博士たちのクリスマス、五千人が食べたパン、子供を愛するイエスさま、木に登るザアカイ、裁判を受けるイエスさま、十字架、復活、エマオの出来事という17のシーンを藤城清治氏の光と影がおりなす美しい影絵で描き、野田牧師による子どもでもわかる平易な文でつづっている。たとえば「子供を愛するイエスさま」では、聖書のお話の最後に「さて、イエスさまに祝福していただいた子供たちは、大きくなっても、頭に置かれた手のあたたかさを、忘れることが出来なかったことでしょう」と書かれている。きっと、その親たちも忘れることはできなかったことだろう。そして「そのイエスさまは、今も、私たちを祝福しようとしておられます」と、今の私たちに適用して考えられるように書かれていることも特長だ。
実はこの本の担当編集者Sさんは、私にとって、いのちのことば社の先輩になる女性で、がんを患い、この本の編集を最後に天に帰っていかれた。だから、個人的にも思い入れのある影絵聖画集なのだ。
ながらく品切れとなっていたが、今回新装版として発行できたことは、本当に喜ばしい。この新装版は、特別に藤城清治氏の事務所の許可をいただいたもので、数が限定されている。子どもから大人まで楽しめる本で、しかも藤城清治氏の美しい影絵で描かれている作品。いつかこの影絵と本の朗読、そしてクリスチャンアーティストの歌で、舞台で聖書の世界を描いてみたい。
藤城清治 影絵聖画集『 聖書のおはなし 』
文:野田秀 影絵:藤城清治 2,600 円+税
発行:ライフ・クリエイション No.51593
問い合わせ : ライフ・クリエイション(いのちのことば社)
Tel.03-5341-6927 Fax.03-5341-6928
E-mail : lk@wlpm.or.jp
ライフ ・ クリエイション ディレクター 礒川道夫