What’s New? CD評 NEWリリース 注目の新譜!



神山みさ~On my side~
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シンガー 岩渕由美子
この人の歌が好きだと思うとき、それはその人自身を好きなのだと思います。同じ歌であってもその歌声から、歌うその人が透けて見えてきます。
今回リリースされたアルバムには「驚くばかりの」「いつくしみ深き」等、長い歴史を持ち、多くの人々を支えてきた賛美歌が7曲収録されています。自らが選んだこれらの曲を、牧師家庭で育った彼女は、小さな頃から歌い続けてきたのでしょう。カントリーテイストにアレンジされた曲を、まるで自分が作った曲のように伸び伸びと自由に歌い上げています。この他にオリジナルソング「Jesus is born」も収録されています。
彼女の歌を聴くとき、いつも思うことは、なんてまっすぐな人なのだろうということです。計算のないその歌声は聴く人に安心を運んでくれます。神様への愛と信頼があふれています。「On my side」神様は遠いところにおられるのではない。いつも傍らにいてくださるお方。そう感じることができる温かなアルバムです。



YURIE&井草聖二~Jesus Loves Me~
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イラストレーター みなみななみ
始めに流れてきたギターの音に耳が釘付けになった。そこに澄んだ歌声が被さる。一曲目Jesus Loves Meから心を掴まれた。思い通りに行かず、「神さま、どうせ私なんか……」とひねくれがちな私でもこのギターとこの声で歌われると、ひねくれづらい。ギターが粋で声がたましいに届くからだろう。
収録曲「Great Is Thy Faithfulness」は馴染みの聖歌だが、段々とファンキーなアレンジへと変化していく。これがまたかっこいい。全曲アレンジや表現が違っていて、それぞれ楽しめる。井草氏はそうそうたる経歴を持ち、ギターも高度な技術を持つ。なにより、その音がすごく楽しい!そして暖かく、包容力も感じる。YURIEさんの声は美しいだけでなく、深さ、迫力を感じる。先日ライブに行ったとき、彼女のつらかった日々の証しを聞いた。苦しみや成長すべてが歌になっていると感じた。往年のヒット曲、ジャズのスタンダードも神さまとの関係を思って歌う姿は賛美そのものだった。CDを聞くたび、神さまに素直に心を向けたくなる1枚だ。