「たち止っていいんだよ」
オリーブ

全11曲　2,200円+税
販売元　ライフ・クリエイション
ＴＥＬ.03-5341-6927（48839）

インマヌエル高津教会 牧師　藤本　満

三十年ほど前、いつも持病のために通っている病院の壁が一新した。廊下やホール、至るところに星野さん詩画が額に入れられて飾ってあった。
花の絵を見て足を止め、詩を読んで目が釘付けとなった。主イエスが「空の鳥を見なさい、野の百合を見なさい」とおっしゃっているのに、鳥も花も見ていない自分。
栄光を求めてあえぐことではなく、十字架という試練の中にくずおれるのでもなく、鳥を養い、花を着飾る神さまに自然体で信頼を寄せている星野さんの描く詩画は、人の心を神の愛の中に溶かす力を持っている。
今回、その詩が「オリーブ」の東亜以子さん、小柳永子さんが作曲された旋律に乗って動き始めた。ＣＤのタイトルとなった曲がトラック１に収録されている。

たち止っていいんだよ　ふり返っていいんだよ
そこに美しいものを見たのなら
すわりこんでずうっと見ていていいんだよ

どんな境遇の中にも、神の恵みはある。どんな試練の中にも、神の幸いはある。たち止まって、美しいものに心を寄せなさいと招いてくれる。
「オリーブ」は活動三十三年にも及ぶ活動のなかで何枚ものＣＤを世に出してきた。今回のものは、アコースティックでありながら、贅沢なアレンジがなされている。気鋭のギタリスト井草聖二さんのアレンジと演奏、さらにユーオディアの柳瀬佐和子さんのアレンジによる弦楽器が、オリーブの歌声をさらに豊かなものにしている。
いつも教会をめぐり、コンサート活動に勢力を傾けるお二人に、音楽仲間が、そして神さまが応援してくださった。そんな喜びが伝わってくる。

＜収録曲＞
花は静かに咲く/ たち止っていいんだよ/ よろこびが集まったよりも/ 風/ 必要なことはただひとつ/ 今の私は0,1/ あの時から/ 許されて/ 苦しい時の一歩/ 苦しみも食べ/ 神様がいるんだもの