砂漠の花園 第5回 主にあって生きる勝利の人生
フォトグラファー サンティラン前田登茂恵
一年のほとんどが茶色の砂漠、はげ山の荒地が、春になるとカリフォルニアの州花、「カリフォルニアポピー」でいっぱいになるようすは、何とも美しく息を飲みます。明るい太陽の下、広い大地や山一面がオレンジ色に輝き、まるで燃えているかのように見えます。壮大な神のアートです。
このカリフォルニアポピー、ものすごく鮮やかで華やかに咲くけれど、実はものすごくデリケート。昼間でも、曇って太陽が隠れてしまうと花びらを閉じてしまいます。風が強い日には花びらは閉じたままで開きません。
「せっかく神の美しいアートを撮ろうとしてるんだから、もう少し頑張って開いててよ」なんて言いたくなるのですが、何だかこの世的な私たちの姿、環境や状況に左右される私たち人間の姿みたいです。
私たちも、太陽が燦々と降り注いでいるような順調で快適な人生を歩んでいるときには、安心して喜んでいますが、風雨や嵐のような困難や試練に遭遇すると、すぐに平安を失い、心配し、恐れ、気落ちし、喜びも元気も失ってしまいます。
でも、私たちは、主にあって、そのように生きる必要はありません。主は私たちに、環境や状況に左右される「この世の平安」ではなく、何ものにも左右されない「神の平安」を与えると約束してくださり(ヨハネ14・27)、決して奪い去ることのできない「喜び」も与えると約束してくださったのです(ヨハネ16・22)。私たちには、確かなみことばの約束が与えられています。そして、「助け主なる聖霊」も与えられています。なんと感謝なことでしょう!
主にあって生きる人生は、困難や試練の中でも、喜びと平安で満たされることのできるいのちであり、これらすべてのことの中にあっても、「圧倒的な勝利者」(ローマ8・37)となる人生です。困難や試練の中でこそ、神なる主、イエスのことばをいつも聞いていることができますように! そして、神のアートとして、いつも輝いていることができますように!
「世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました」(ヨハネ16・33)