砂漠の花園 第10回 ゴールドに光り輝く地

砂漠の花園

第10回 ゴールドに光り輝く地

フォトグラファー サンティラン前田登茂恵

カリフォルニア州のニックネームはゴールデン・ステイトです。ゴールドが発見されたこと、また、春になると、カリフォルニアポピーやワイルドフラワーでその大地がゴールドに輝いて見えることから、その名が付けられました。そして、その名のとおり、カリフォルニアの荒地をゴールドに輝く地へと変身させる花が、この「ゴールドフィールド」です。光り輝く大地に心が躍り、明るい太陽と空の下で思い切り駆け回りたくなります。実はこの花、直径1センチあるかないかの小さな花なのです。でも、こんな小さな花が、カリフォルニアの広い大地を光り輝かせるのです。
光り輝きは、人の心を明るくし、心躍らせます。創造主なる神は、闇の中で、「光、あれ。」(創世記1・3)とことばを発し、天と地を創造されました。ほんの一筋の光で闇は消え去ったのです。「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった」(ヨハネ1・5)。救い主なる神は、罪で腐敗した暗い世に「すべての人を照らすまことの光」(ヨハネ1・9)として来てくださいました。私たちを「闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に」招いてくださるためにです(Ⅰペテロ2・9)。聖なる神は、私たち人間が「近づくこともできない光の中に住まわれ」るお方です(Ⅰテモテ6・16)。「神は光であり、神には闇が全くない」(Ⅰヨハネ1・5)。
やがて、私たちは、その神がおられる御国で永遠に生きるのです。なんと素晴らしいことでしょう! そこは、この世のゴールドに光り輝く地とは比べものにならないほどの光り輝きでしょう。そこでは、 神である主が私たちを照らされるので(黙示録22・5)、私たち一人ひとりも、太陽に照らされて光り輝く小さなゴールドフィールドの花に負けずと劣らず、大空の輝きのように輝き、世々限りなく星のようになると(ダニエル12・3)、聖書は約束しています。
やがて来る御国を思うと、心躍ります! 私たちの神に、栄光と誉れと尊厳が、永遠にありますように!
「都は、これを照らす太陽も月も必要としない。神の栄光が都を照らし、子羊が都の明かりだからである。」(黙示録21・23)