砂漠の花園 最終回 喜びの知らせ
フォトグラファー サンティラン前田登茂恵
荒地砂漠の渓谷の中に、パームツリー(ヤシの木)が群生するオアシスがあります。そこを目指して暑く乾いた地を歩いていると、 太陽に輝く「アプリコットマロー」の明るいオレンジの花が目に飛び込んできました。一気に暑さや疲れが吹き飛ぶようでした。「砂漠の花園」は、いつも、私の心を喜ばせ、元気にしてくれます。
人生で経験するいろいろな労苦や苦悩の中でも、錨となる希望と喜びがあれば、乗り切って進む力が与えられます。そして、その喜び、希望とは、ズバリ、私たちの神、主、イエス・キリストです!
初めてのクリスマスの日、私たち全人類の心を喜ばせ、生き返らせる知らせを、御使いが羊飼いたちに伝えました。「あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」彼らは「すばらしい喜び」の知らせに疲れを忘れ、元気になり、急いで出かけ、御子を探し当て、神をあがめ、賛美しました。(ルカ2・8―20)
私たちはクリスマスに限らず、毎日、この「喜びの知らせ」を覚え、祝い、感謝し、宣べ伝える機会が与えられています。「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちにいのちを得させてくださいました。それによって神の愛が私たちに示されたのです」(Ⅰヨハネ4・9) 私たちは神の愛を知り、「イエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています」(Ⅰペテロ1・8)だからこそ、「この世にあって望みもなく、神もない者たち」(エペソ2・12)に、希望であり神であられる主、イエス・キリストの「すばらしい喜びの知らせ」を宣べ伝えるのです。
一年間「砂漠の花園」をお読みくださり、ありがとうございました。一番多かったコメントが、「いのちの強さ」でした。私が「砂漠の花園」から見て学んだ聖書のみことばが、皆様の心を潤しますように! 太陽を見上げて、明るく、美しく、たくましく咲く砂漠の花々のように、皆様も御子を見上げて、明るく輝き、力強く豊かないのちを生き、いのちの源であられる主を証ししていきますようにとお祈りいたします。