野の草を見つめながら 第3回 まばゆい光が照らすとき

フォトグラファー 市川五月

雨や雪、また寒さが続くと家に閉じこもったり、なんだか憂鬱になったりするものです。心が天気に左右されてしまうほど、人間とは弱い生き物です。私は、雨や雪が降ったりした後に、ふと顔を出した太陽を目にするだけで、温かい気持ちになりほっと安心したりします。
今回の写真はまさにそんな日に撮りました。たくさんの雪が降って、いつまで、どこまで積もるんだろう。明日はどうなるんだろう。そんなことを思いながら過ごしていた数日。ようやく太陽の光があたりを照らして、まるで希望の光が見えたかのような夕暮れ。人生の中でもこんなシチュエーションがたびたび私たちに訪れる気がします。
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心配に心配を重ね、悩みに悩み、出口が見えなくなって不安になったり……春は必ずやってくるはずなのに、まるで永遠に冬が続くように思ってしまったり。この状況をなんとかしたいと一生懸命ジタバタすることもあります。そんなとき、「大丈夫」と神様が返事をしてくれたかのように、心にまばゆい光が射すときがあります。無駄なエネルギーを使うことよりも、神様に信頼してじっと祈り待つことにエネルギーを注ぐほうがどんなによいことかも気づかされます。
自然にある木々でさえも、じっと春を待ち望んでいるのです。その姿は、私たちよりもずっとずっと神様を知っていて、絶対的な信頼を置いているかのようです。
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新しい春を迎えるにあたって、ますます神様に信頼を置き、春を待つ木のように忍耐し、桜の木が一斉に花開くように、神様に栄光をお返ししていきたいです。
「わがたましいよ 主をほめたたえよ。
/私のうちにあるすべてのものよ/聖なる御名をほめたたえよ。/わがたましいよ 主をほめたたえよ。/主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。/主は あなたのすべての咎を赦し/あなたのすべての病を癒やし/あなたのいのちを穴から贖われる。/主は あなたに恵みとあわれみとの冠をかぶらせ/あなたの一生を 良いもので満ち足らせる。/あなたの若さは 鷲のように新しくなる。」(詩篇103:1―5)