野の草を見つめながら 第6回 梅雨の晴れ間

フォトグラファー 市川五月

6月といえば、日本は梅雨の季節。
海外では、「ジューンブライド(6月の花嫁)」という言葉があるくらい、結婚式にふさわしい良い日和なのだそうです。日本でいえば、5月くらいの気候なのでしょう。
私は結婚式の撮影もよくしているのですが、日本は梅雨とはいえど、やはり人気の月です。
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今月の表紙は、これを表紙に選ぶのはどうだろうと思っていました。というのも、表紙にしてはちょっと寂しいような気がしたのですが、連載としてこれまで見てくださっている方には、これはどんなストーリーがあったのかな? と楽しみに見てもらえればいいなと思い、選びました。
この写真にも、確かに神さまからのメッセージがあったのでご紹介します。
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それは梅雨の晴れ間でした。
渋谷の路地裏を歩いていると、野の草とその背後に一本の傘が置いてありました。そんなことに目もくれずに歩き去っていく人々。
数日間のたくさんの雨を吸い込んだ雑草は、太陽の光を浴びながら生き生きしていました。
そんな野の草を、傘はそっと見守るようにそばにいました。
決して私が置いたわけではありません(笑)。
こんな情景を見ながら、雨の日も晴れの日も、こうやって神さまは寄り添ってくださっていると感じました。
「わたしがいつもそばにいるよ」
そんな声が聞こえてくるようでした。
私たちには憂鬱な梅雨の時期でさえも、神さまは収獲のために雨を降らせ、人々の備えをしてくださっています。

「神よ あなたは豊かな雨を注ぎ
疲れたあなたのゆずりの地を堅く立てられました。
あなたの群れはその地に住みました。
神よ あなたはいつくしみをもって
苦しむ者のために備えをされました。」(詩篇68:9、10)