書店員に聞いてみました

『「バカな平和主義者」と独りよがりな正義の味方』
鈴木光 著
Ｂ６判　192頁　1,400円＋税

今月のソムリエ
ジョイフル
中山輝夫さん

本書の著者と同じく、私は2001年に日本企業の社員としてアメリカに在住、9月11日早朝、出張のためシリコンバレーの自宅から空港に向かう車のエンジンをかけた途端、ラジオから「ワールドトレードセンターに飛行機が激突、全米の空港が閉鎖！」とのニュースに驚愕。あの同時多発テロの始まりでした。
さかのぼること、その10年前のアメリカ主体の第1次湾岸戦争の動きもアメリカにて体感。“キリスト教国”アメリカの「正義（？）の戦争」の姿勢に、複雑な思いを持ちました。
その「正義（？）の戦争」を大きく支えるアメリカ・西欧の「福音派クリスチャン」の「平和」「戦争」に対する立ち位置は？　そもそも「聖書の平和」とは？　戦争放棄が軸の世界唯一の「平和憲法」を守ってきた日本のクリスチャンはどう考えるべきか？　これらの問いに、本書は聖書信仰を原点に、「日本の枠」を超えた知識・情報・ヒントを提供、平和を願うすべての世代に一読をお薦めします。

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