特集 ほんとうの贈りもの クリスマスに贈りたい心を込めた一冊
この冬、贈りものとしても、自分で読むものとしても最適な一冊をお薦めします。今年のクリスマスは、本に込めた「心」を贈ってみませんか?
特別な日に「喜び」を贈る
『ペーパーバッグクリスマス 最高の贈りもの』
ケヴィン・アラン・ミルン 著
宮木陽子 訳
四六判 208頁 1,500円+税
「きみたちがクリスマスに一度も欲しがったことのないものをあげよう」
謎めいた「サンタ」の誘いで小児病棟で手伝いをする少年モーは、紙袋をかぶった奇妙な少女に出会う。「サンタ」がモーに贈ろうとしたものとは何なのか。
登場人物たちが繰り広げる、時にミステリアスで、時にスリリングな展開に、時間を忘れて読みふけること間違いなし。
「ペーパーバッグ(紙袋)クリスマス」が意味するものは何か、本物のクリスマスを伝える感涙のクリスマス・ストーリー。
次世代につながる「名作」を贈る
『親と子の聖書 旧約聖書1、2・新約聖書』
キャスリン・ヴォス 著/有賀英子 訳
A5判/464、444、428頁
各2,000円+税
これを超える聖書物語は、おそらくもう出てこないと思えるほどのロングセラー作品。百年以上も前の米国で、ある母親が娘に毎日語って聞かせた聖書。この語りが後年、孫の手により原稿化され、出版された。世代を超えて愛され続けている一冊。
読み物としておもしろく、聖書に忠実に書かれており、日本語が美しいの三拍子そろった最高傑作。子どもに、孫に贈りたい聖書物語。
忙しい十二月に「静けさ」を贈る
『私のたましいは主をあがめ クリスマスの意味に関する黙想』
D・M・ロイドジョンズ 著
渡部謙一 訳
B6判 144頁 1,300円+税
華やかなクリスマスではなく、聖書の中にある「マリアの讃歌」にまつわるロイドジョンズの四つの説教を読みつつ、本当のクリスマスを味わうための一冊。
おそれと喜びをもってクリスマスを迎えるために―。
絵本に込められた「思い」を贈る
『絵本の泉 心を育む絵本の名作40』
高原典子 著
四六判 192頁 1,300円+税
長年愛され、読み継がれてきた絵本の名作を四十冊紹介する絵本ガイド。クリスマスプレゼントとして絵本を選ぶ参考にも。子どもにだけでなく、大切な人たちに贈りたくなるような絵本がたくさん詰まった一冊。
大切な友に「祈り」を贈る
『クリスマスの祈り』
ブライアン・モーガン 著
斎藤登志子 訳
四六判 208頁 1,200円+税
「この世にある どんなものでも手に入れられるとしたら いったいなにを友に贈るだろう」
はるか昔のクリスマス、豊かな心をもつ貧しい男が、まごころからの祈りを友へと贈った。そして、不思議なことが起こる―。
一日目、二日目……と、男が友のために祈る十二日間の祈りにそって、クリスマスの時期に、大切な誰かのための祈りへと導かれる一冊。
心温まる物語で「希望」を贈る
『ちいさなみっつのクリスマス』
かめおかあきこ 著
B6判 72頁 1,200円+税
主人公の動物たちが、クリスマスの本当の意味を知って心を温める、ちょっぴりおかしくて愛おしい三つのハートフルストーリー。
クリスマスの本当の意味を伝えたい方に、動物好きの方に、大人に、子どもに、手渡したくなるような、かわいいマンガ絵本。
励ましたいあの人へ「言葉」を贈る
『ポケットのなかの祈り 26人のアンソロジー』
フォレストブックス編集部 編
四六判 102頁 1,200円+税
八木重吉、星野富弘、水野源三、神谷美恵子、矢沢宰、内村鑑三、宮沢賢冶、ニーバー、ヒルティ、ボンヘッファー、ザビエル……。
古今東西の二十六人の「祈りの詩人」たちの名詩を厳選し、一冊に編んだ言葉集。
ひとり静まる時間のかたわらに、励ましたいあの人へのプレゼントに、ずっと心に入れておきたい、とっておきの言葉がつまった一冊。
子どもたちに「物語」を贈る
『ホンモノノマチ』
スター・ミード 著
中嶋典子 訳
四六判 288頁 1,300円+税
クリスマス休暇を毎年、観光地「クリスマス」で過ごすディランは、「ホンモノノマチ」を遠くから目にする。そのあまりのすばらしさに、ディランはいとこのクレアといっしょに本物の「クリスマス」を探す旅に出る。
小学校中学年から大人まで楽しめる、クリスマスが舞台の冒険ファンタジー小説。
一生ものの物語で「愛」を贈る
『たいせつなきみ ストーリーブック 全6話』
マックス・ルケード 著
松波史子 訳
A5変型判 160頁 1,600円+税
人はすべてありのままですばらしい神の傑作―。
邦訳出版二十周年記念として、『たいせつなきみ』シリーズが一冊の読み物になった愛蔵版。
本書で、彫刻家のエリが、木彫りの小人のパンチネロにくり返し語る、「あなたはわたしの大切な存在」という言葉は、いつの時代でも、だれにとっても、何度でも味わうべきものだろう。「愛されている存在」の尊さを伝える一冊。
Christmas Short Essay
枕もとのプレゼント
Sさんがクリスチャンになって、真っ先に福音を伝えたかったのはおばあちゃんでした。働く母親代わりに大切に育ててくれたやさしいおばあちゃんです。でも、年取ったおばあちゃんに、どうしたらキリストの救いが伝わるだろうか? 話してはみたものの、ずっと子育てと孫の世話に明け暮れてきたおばあちゃんは「難しくてわからないねえ」。
そのおばあちゃんが、床に伏しました。残された時間は長くないのかもしれません。Sさんは一計を案じ、イエス物語の絵本をプレゼントしました。(本は読めなくても、絵と短いお話ならわかるかもしれない。)
枕元で絵を見せながら、ゆっくり読み聴かせました。おばあちゃんは、うんうん、とうなずきながら、「ありがたいねえ。ありがたいねえ」と聴いてくれました。
「イエスさまにおまかせすれば、どこに行っても大丈夫だよ。」「うん。」
それから1か月。おばあちゃんは旅立ちました。Sさんの目には、イエスさまのもとで「ありがたいねえ」と、うれしそうなおばあちゃんの笑顔が浮かんでいます。
Gift Card Book
プレゼントにクリスマスカードを添えて
大切な人を想いながら1枚ずつ色を塗る―
『ギフトカードブック ぬり絵で楽しむ 聖書の美しい世界』
近藤圭恵 絵
A6判 16枚
900円+税
美しく、優しい銅版画に言葉を添えて―