リレー連載 牧師の趣味 料理(パイ作り)

日本キリスト合同教会 板橋教会 牧師 大井 満

 

最近、「沼にはまる」という言葉を耳にします。わたしは教会が運営するボーイスカウトに、小学校六年生の時から所属して活動していたこともあり、ハイキング、キャンプ、アウトドア・クッキングなどに「はまって」いました。わたしの趣味生活は、今でもその延長線上にあるのだと思います。

年に何度か自然の中に出て行く。神さまが造られた美しい山や花を見、写真に収める。事情が許せば火を起こして料理をしたくなる。そして焚き火の火を見つめていたい。こんなことがわたしの趣味の原点なのでしょう。

さて、たくさんの趣味の中から、一つご紹介しようと思います。それはパイを焼くことです。アップルパイ、ルバーブパイ、パンプキンパイなど、季節にあわせてパイを焼き、家族や教会の方たち、時には超教派のミニストリーをご一緒している方たちに、自家焙煎コーヒーと共に味わっていただきます。

高校時代、「世の中にはアップルパイというものがあるらしい」と、わたしは知りました。ときどきケーキなどを焼いていた母に、「アップルパイというものを作ってほしい」と頼んだのですが、母はこう言いました。「自分で作ってみれば。」たまたま新聞社が購読者に配付する小さな雑誌にアップルパイのレシピを見つけて、チャレンジしたのが始まりです。その後、毎年何度も焼いているのが、「丸ごとアッポーパイ」です。

これはリンゴを煮る手間がかからないので、超簡単。皮をむき、芯を抜いて、レーズンを詰め、砂糖とシナモンを適量加えて、パイシートで包んでオーブンへ。あとはただ待つだけ。待っている間もリンゴの香りを楽しめます。一時は冷凍パイシートで簡単に作っていましたが、最近は原点回帰し、パイシートも手作りしています。

忙しくて心まで亡くしてしまいそうな皆さん、賛美を口ずさみながら、ちょっと息抜きしませんか。

牧師プロフィール:大学で社会福祉を学んだ後、東京神学大学、東京キリスト合同神学院、アメリカWestern Evangelical Seminaryで学ぶ。OCCお茶の水聖書学院長。