表紙エッセイ こころを灯す光 第1回 いろんなこと

頓所 康則

プロフィール
新潟県燕市出身。1985年生まれ。ハガキにペンを使って、その時その時の思いを描く活動をしている。どう生きたらいいかわからなくなった時に聖書に出合い、主イエスを信じる。2019年11月3日、新潟福音教会にてバプテスマを受ける。

いろんなこと。ほんとにほんとにいろんなことがダメになって、どうしたらいいかわからなくなった。ひとり、深夜に食べたハンバーガー。店を出ると、馴染みのない町なのに、足が私を住宅街の奥へ奥へと運ぶ。知らぬ建物の前。てっぺんには十字架が。昔、恋人が両手を握って祈ってくれたことがあったっけ。翌日、電話をして門を叩き、そこではじめて聖書を知った。ずっと心に抱えていた悩みの答えがそこに記されていた。私はその日、自室のベッドに横たわりながら、主イエスを受け入れると、声を出して誓った。

そこからいろんな教会を見て歩いた。多くの出会いがあった。はじめて参加した祈り会。そこで読まれた箇所はヨブ記。とても驚いた。そして、涙した。私は小さな頃からアトピーに悩まされ、大人になっても治らずにいた。ヨブの身体の症状、そして7章の嘆きは私そのものだった。

迷いはなかった。はじめて教会に導かれてから6か月で洗礼を受けた。その間に新しい仕事を得た。未経験ではあるが介護の仕事だ。正直、つらかった。つらかったが、もう一人ではなかった。主が守ってくださり、教会のみんながいたから、耐えることができた。

仕事の合間に絵を描いた。もともと描くことは好きだったが、どうして私はこんなものしか描けないのだろうと、悩みながら活動していた。今は描くことが楽しい。私はハガキにペンを使って絵を描く。ネットを通じ、必要とされる方にみことばを添えて贈った。

そして、このたび表紙絵を飾らせていただくこととなり、この上なくうれしいです。私の絵を通じ、一人でも多くの人が救いへと導かれますようにと、心から願います。