日本同盟基督教団
久留米聖書教会

下田陽介

二十年ほど前、私は徳島県で会社員をしていました。その当時通っていた教会に、いつも自転車で来る教会員の方がおられました。それはいわゆる“ママチャリ”ではなくて、スポーツタイプの自転車でした。私はいつも「かっこいいなー」と思っていました。

会社勤めのかたわら、地域のサッカークラブに所属しており、定期的に試合があるのですが、たびたび後輩の車に乗せてもらって試合会場に行っていました。「原付バイクでも買おうかな？」と考えていましたが、「せっかくなので、この機会に自転車を買おう！」と思い立ちました。前述の教会の兄弟に自転車屋さんを紹介していただき、ついに初めての自転車を購入しました。それまで“ママチャリ”しか乗ったことがなかった私は、こんなにスピードがでるのか!?と感動したことを覚えています。

現在は牧師となり、東京都の教会で働いていますが、都内で集会やミーティング等がある際には、基本的に自転車で移動しています。自転車はお財布にも、環境にもやさしいエコ（economical and ecological）な乗り物だと思います。最近では「ＳＤＧｓ」という言葉を見かける機会も増えてきましたが、ＳＤＧｓが目指す未来のかたちに自転車はフィットするかもしれない、と何となく考えています。

よく散歩をされる方から「歩いているときに良いアイデアが浮かぶことがある」ということを聞いたことがありますが、私は自転車に乗っているときに良いアイデアが浮かぶことがあります。礼拝説教の準備をしている最中に自転車に乗って出かけると……時々、良い考えが浮かんだりします。
台湾の自転車メーカー「ＧＩＡＮＴ」の創業者である劉金標さんが、八十二歳の時のインタビューに「一日三十キロを週に三回、サイクリングしている」と答えていたことを記憶しています。そんな感じで私も、長く自転車を続けられたらいいなあと思っています。

久留米聖書教会
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