特集 あなたが届けるクリスマス

『メリー・クリスマス・トゥ・ユー! 2』メッセンジャー
関西聖書学院舎監 富浦 信幸

 

一昨年、昨年に続き、今年も出版される『メリー・クリスマス・トゥ・ユー!3』。
タイトルが素晴らしい! 「クリスマスをあなたに」。この“良き知らせ”をあなたに届けたい。いや、何としても届けたい人がいる。執筆された方々も、そのような熱い思いを持って筆を取られたことでしょう。私も、昨年同じ思いの中で書かせていただきました。
パウロは、「福音を宣べ伝えないなら、私はわざわいです」(Ⅰコリント9・16)とまで言い切りました。福音に込められた「万軍の主の熱心」が響いてきます。“知らせ”は、知らせてこそ初めて知らせになります。そして“知らせ”である以上、この“知らせ”を待っている人がいます。あなたの周りにも、待っている人が必ずいます。届けたい、誰かがいますね。
この“知らせ”を届けるのは“人”です。だから、この本のタイトルを言い換えるとするならこうなります。「クリスマスをあなたが」
今年もクリスマスがやってきます。“知らせ”を届ける大きなチャンスです。主は、あなたを用いたいと、あなたに届けてほしいと願っておられます。
そのためにぜひこの本を用いてください。“待っている人”のところへ届けてください。
この本を通し、またあなた自身を通して、この素晴らしい良き知らせが届けられることを心からお祈りしています。
「なんと美しいことか、良い知らせを伝える人たちの足は」
(ローマ10・15)
福音が、地の果てにまで届きますように。

 

キリスト教書店スタッフ いのちのことば社職員
おすすめのクリスマスに贈る本

 
① 誰に贈りたい?
② 書籍名
③ おすすめの理由

 

ライフセンター新潟書店 店長
永井美智代さん
①大切な人に何を贈ろうか悩んでいる人に
②『クリスマスの祈り』
 ブライアン・モーガン 作/セルジオ・マルティネス 画/斎藤登志子 訳
 A5変型判 上製 54頁 定価1,320円(税込)
③降誕節(12/25~1/5)の12の祈りを中心に、祈りのすばらしさを教えてくれる1冊です。まずは、見開きごとに添えられている絵に心が温まります。日毎の短い祈りを大切な人のことを思い巡らしながら祈っていると……祈りの答えを神様からの贈りものとして自分が受け取っています。毎年、クリスマスにこの本を開くのが楽しみになります。

 

CLCからしだね書店 理事長
坂岡隆司さん 
①神様はどこにいるの? と何となく思うことのある若者へ
②『ななさんぽ 弱さと回復の“現場”で神がいるのか考えた』
 みなみななみ 著 A5変型判 175頁 定価1,540円(税込)
③世の中問題だらけ。自分だって思うようにいかない。いったい神様はどこにいるのだろう。本書は、弱さや痛みに向き合う人々を各地に訪ね歩いて綴った、優しく鋭い「ルポ漫画」(筆者のコメントも良い)。ページを繰るにつれ、共に悩み、痛み、喜び、生活してくださる神様を発見していく自分に気づきます。

 

いのちのことば社 編集者
藤原亜紀子さん
①子育て中のパパ・ママに
②『たいせつなきみ』
 マックス・ルケード 著/セルジオ・マルティネス 絵/ホーバード豊子 訳
 254×228ミリ 上製 32頁 定価1,760円(税込)
③子育て中に贈られてうれしかった絵本です。親になった重圧で苦しかったあの頃。「ああ なにもかも わかっているよ。いとしい子」というエリの言葉に大泣きしました。私自身も天のパパに愛されて守られている子どもだったんだと。娘も大好きな絵本で、大人になってますますこの本のメッセージが沁みると言っています。

 

バイブルハウス南青山 店長
加藤久絵さん
①児童から大人まで。神様の愛を(重くならずに)贈りたい隣人へ
②『名作 クリスマス童話集』
 小松原宏子 文 矢島あづさ 絵 四六判 176頁 定価1,870円(税込)
③「靴屋のマルチン」「クリスマス・キャロル」「幸福の王子」ほか、一度、二度……と読んでみたい名作童話が5つ詰まった1冊です。疲れた目にも心にも優しい文字の大きさと量、挿絵など、読む方への思いやりもある本。寒い冬に、温かい心・愛ある童話たちを、大切な隣人への贈り物にぜひ。11月発売『名作 クリスマス童話集 かけがえのない贈りもの ~Gift~』も楽しみです。

 

オアシスお茶の水店 店長
「ぶんでんチャンネル」MCはぎちゃん

萩原佑太さん
①0~2歳頃のお子さん
②『だれのて このて』
 ホンダマモル 作 210×210ミリ 上製 32頁 定価1,430円(税込)
③まだ言葉を話せない子どもでも、音のリズムと鮮やかな絵で楽しめる絵本です。2歳の我が子もこの本が大好き。あかちゃん、ゆうびんやさん、にゃんこと次々に出てくるコミカルな絵に大笑い!「だれのて このて」のフレーズを片言ながらパパと一緒に繰り返しています! 最後にはイエスさまのことまで伝えられる素敵な作品です。

 

『成長』編集長
中台孝雄先生
①聖書の世界をより深く、立体的に知りたい方へ
②『地図で学ぶ 聖書の歴史』
 ポール・ローレンス 著
 300×232ミリ 上製 190頁 定価3,960円(税込)
③「聖書地図」的な本は種々ありますが、私は長年『マクミラン 聖書歴史地図』(1988年)を愛用しています。ただ高価で万人向きではありませんでした。この本は、聖書の各所を詳細な地図と解説により生き生きと立体的に(カラーで)現実の歴史として浮かび上がらせます。それでいて3000円台! クリスマスシーズンに購入するに最適です。