NEWS VIEWS FACES まだまだ続くゴスペル・ブーム
ライフ企画
さて日本のゴスペルブームの背景として、アメリカの90年代ゴスペル音楽シーンの著しい隆盛があげられる。たとえば現在アメリカのゴスペル界で最も注目されているアーティストの一人、 ドニー・マクラーキン師はニューヨークにある教会の牧師であり、ゴスペル・シンガーである。70年代にゴスペル音楽のリスナーを飛躍的に拡大し、アメリカのゴスペル・シーンを変革してしまったアンドレ・クラウチから大きな影響を受けて教会音楽をはじめ、1989年に初レコーディング。以来数枚のアルバムをリリースし、昨年マクラーキン師自身が「これまでに出会った曲の中で最も力強く、また自らの信仰生活が要約された内容のもの」と言う楽曲『We Fall Down』を収録した『Live In London And More』をリリース。これが100万枚を売上げ、2001年のブラック・ゴスペル界最大のヒット・アルバムとなった。自らが現代のアンドレ・クラウチとなったかのような破竹の勢いを見せている(現在、来日交渉中)。
また昨年に引き続きニューヨークからヘゼカイア・ウォーカー師が5月に来日予定。都内近辺でのクワイア・ワークショップ(聖歌隊の歌唱指導など)とチャペル・コンサート等が計画されている。8年前10名ほどで出発した教会は現在約1500名の教会員を擁する教会へと成長し、95年にはグラミー賞も獲得しているウォーカー師。多くの動員が見込まれる重要イベントとなりそうだ。
『日本人が歌うゴスペルソング』というコンセプトから長年、クワイアを率いて日本各地での奉仕活動に従事し、日本のゴスペルブームの礎を築いてきた粟野貢司、めぐみ両氏プロデュースによるゴスペル・アルバム制作も今年計画されている。乞うご期待!