NEWS VIEWS FACES トラディショナル・ワーシップの先駆者 ドン・モーエン
4年ぶりの来日 Japan Concert Tour 2006

ドン・モーエン
礒川道夫
チーフプロデューサー

 教会が「讃美歌」や「聖歌」の他に、Praise&Worship を礼拝で使う場合が多くなって来た。仕事がら、様々なPraise&Worshipの集会に出る機会が多いが、なかなか心を包み込むような、賛美の集会だけで神の臨在を感じさせるような集会に出合うことは少ない。手を上げさせたり、手拍子をさせたりというワーシップリーダーの言葉が、導きより強制的に感じられ、賛美が終わると何かほっとしたりする。あまりリズムに傾きすぎると、歌詞の内容よりも体感が優先されてしまい、リズムに乗っていることが、スピリチュアルな世界にいるような錯覚さえ覚える。「ドン・モーエン」の持つ包容力のあるその人柄、また集会の導き方はソフトで、霊的自由さを感じる空間を体験していただきたいと、1999年10月に初来日コンサートを主催した。宣伝をする前にチケットはまたたくまに売れてしまい、東北から沖縄から参加して下さったことも驚きだった。「賛美することを通して、会衆に、神さまの臨在に触れてもらうことが私の仕事です。自分の音楽を聴いてほしくて日本に来たのではありません」とドン・モーエンは語った。彼が語った通り、集会は、会衆がただ音楽に興奮してコンサートを楽しもうとすると、その方向を神に向けようとする彼のワーシップリーダーとしての姿が今も印象に残っている。

 そして彼が「God is good」と会衆に呼びかけると、即座に「All the time」と会衆が応えた。これには日本人はおとなしいと思っていたドン・モーエンも他のメンバーたちも、また私どもも驚きだった。賛美だけではなく、彼の語る愛に満ちた話し方で「十字架のメッセージ」を語りながら、コンサートを導いていく姿は、感受性に富んだ日本人の心を捉えていく。二時間あまりのコンサート。日本人になじみのワーシップの曲が次々と歌われていった。

 誰もが一流の音楽に満足し、そして心から神を礼拝していた自分に気付かされた時間だった。今回は4年ぶりの来日。

 前回参加された方々は、同窓会的な心開く気持ちで、また初めての方々は、ぜひこういった霊的な癒しのPraise&Worshipコンサートを体験していただきたい。