さわり読み 話題の新刊『あなたはどこに愛を探していますか?』ちょっとさわり読み
ある時、私は五人の男性と浮気をしていました。
―――――― 中略 ――――――
私はこれらの男性と性的関係を持っていたわけではありません。それでも、一人ひとりと浮気をしていたのです。精神的、感情的浮気です。
これらの男性の良いところや、夫の劣るところにばかり目が行っていたため、私はグレッグが持ついくつもの素晴らしい資質を見逃していました。
―――――― 中略 ――――――
私は幻滅し、気持ちが離れたように感じていました。グレッグは他の男性のように私を夢中にさせてくれることがあるのかしら。私は今でも彼を愛しているのかしら。彼は私の理想にかなうことがあるのかしら。とても完璧とは言えない夫と、このまま暮らしていけるかしら……
幸いにも、先の男性たちとの浮気をやめて物差しを交換してからは、これらの質問にも肯定的に答えられるようになりました。私たちの十三年に及ぶ結婚生活は今でも順調に進んでおり、どんどん良くなっているとお伝えできることを嬉しく思います。
グレッグを他の誰かと取り替えたりしなくて良かったと思っていますし、それ以上に、彼が私に愛想をつかさなかったことに感謝しています。私たちは、こんな親密さが世の中にあったのかと思うような新しい次元の親密さを二人の間に発見しました。それもすべて、私が比較したり批判したりするのをやめ、夫独自の良さを喜んで受け止めるようになったからです。
過去十年あまり、これら(と、それ以外)の問題からの癒しを求める中で、また性的聖さと回復というテーマについて教える中で、性的・感情的貞潔とは、何らかの形ですべての女性が葛藤する戦いであると理解するようになりました。
しかし、多くの女性たちがこの戦いを目を閉じたままで戦っています。なぜなら、自分が戦いの中にいるとさえ思っていないからです。肉体的、性的な不倫はしていないのだから、自分は性的にも感情的にも貞節を欠いていないと思っている女性が大勢います。その結果、貞節に妥協して自分の確信に反するような思いや行動にふけり、真の性的・感情的充足感を得ることができずにいるのです。