NEWS VIEWS FACES LIVE レポート2007
夏軽井沢からCDデビュー Samuel
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー
今年の夏は、暑かった。軽井沢も暑かったが、8月18日(土)だけは、ちょっと小雨ですずしい軽井沢だった。
FM軽井沢“Go Go Gospel!!”が主催。平安堂軽井沢店、恵みシャレー軽井沢、フォーミュラレコーディングス、ライフミュージックが協力して行われた「チャーチストリート軽井沢」の路上ライブ。
午後に2回、夜は恵みシャレー軽井沢のティーラウンジの「ウッドシェッド」でミニライブ。その合い間にFM軽井沢に生出演と番組録画があった超ハードな1日。
SamuelのデビューミニCDは、「REAL」。「愛を信じて生きるなら あなたは一人じゃない」Believeの歌詞の一部。
このアルバムを聴いた誰もが、思わずうなずいてしまう。飾らない自分自身の言葉で書いた歌詞は、人の苦しみ、寂しさ、痛みを描く。それは彼自身の痛みなのかもしれない。
6歳の時に韓国から宣教師の両親とともに来日。日本人と韓国人の間で自分のアイデンティティーを探しているサムエル。
「叫んでみても 僕の声はあなたに届かない。探していた 求めていた あなたを感じたくて」(「Sola」の歌詞の一節)。こういった思いはキリスト者であるなしを問わず、人の心との橋渡しになる。
現に軽井沢では、通りすがりの若者だけではなく中年のおじさま方やおばさま方も、立ち止まって聴いてくれていたし、路上ライブでこんなにCDが売れたことはないと、平安堂の店長も言っていた。
なにしろ、初めにプロモーションしたのは、セキュラーの「フォーミュラレコーディングス」なのだから。
FM軽井沢の3人のパーソナリティも彼をインタビューしてくれたのも、そんな彼の「REAL」な生き方、歌詞、曲に敏感に共鳴したからだろう。
「ウッドシェッド」でのミニライブは、クリスチャン施設なので、自分のホームで歌っているよう。「きみは愛されるため生まれた」を韓国語でも歌って、皆も喜んでいた。
「自分の心を素直に表すと自然にラブソングになったり、ワーシップになったりするんです」サムエルのこの言葉にあるように、たとえ「主」や「神」ということばがなくても、彼の詩は永遠の存在を感じさせる。それはまさしく聖書の「雅歌」のようだ。