NEWS VIEWS FACES Lyre 3年ぶりのコンサート

礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー

会場は600人以上満席、「心はげまされました」と感動の声続々!

 2007年12月4日(火)。開演1時間前には、会場の玉川聖学院前に150人近い人が並んでいた。今回は、「玉川聖学院」の先生方のご好意と神様の恵みで実現したスペシャルコンサート。

 当初は、塚田宣教師がブラジルに行っているので、集まれるだけのメンバーで、中等部と、高等部でクリスマスコンサートを行う予定だった。それが急遽、塚田宣教師がブラジルから早めに帰国出来ることになり、それなら、せっかくなので一般の方々にも生で聴いてもらえるチャンスをとお誘いを受け、とんとん拍子に夜のコンサートが実現した。

 「リラ」の曲は、日本中で世代を超えて歌われている(アンケートによると、ドイツでもアメリカでも歌われているようだ)。10年以上前に東京基督教大学の食堂で歌い始めた時には、将来こんなふうに大勢のファンの前で賛美するようになるとは、本人たちが一番思っていなかっただろう。

 「『空』『わたしたちのこの口は』『月の光』はよく歌っているけど、『リラ』の曲とは知りませんでした」、また「はじめて生で聴きました」との声も多かった。つまり新しいファンが年々興されていることになる。通常、インディーズ系のCDは、コンサートをして手売りで売っていくことが主である。しかし、コンサートをめったにできない彼らの曲は、一人歩きして、口コミで広まっていく。それだけ曲そのものに力があるといえる。

 宮脇栄子が作詞、作曲する歌には、自分を飾らない、このままでも生きていけるといった気持ちにさせる歌詞に、さらにぴったりのメロディが付いてくる。これがなんとも聴いている人を引き寄せていく。一方塚田献の歌は、メッセージ性が先行していて、人に「アーメン」とうなずかせるものがある。そして、コーラスに 佐々木めぐみ、小山晶子、具志堅千登勢、青木信太郎が加わると、なんともいえない花のかおりのようなやさしい雰囲気が会場を包むのである。

 「励まされました」「癒されました」「あたたかい歌声ありがとう」といったアンケートを山ほどいただけたことからしても、いかに皆の心に響いているかがわかる。

 そういえば、毎回苦労するチケット販売もあっという間に売れてしまった。実をいうと、何度も仕事でめげそうになった時、「やめてはだめさイエスの愛を伝えることを(神様大好き)」で私も何度励まされたことだろう。

 新曲「小さな手」をはじめ、全14曲を歌い終わった時、「リラ」のメンバーも会衆ももう終わってしまうのかという表情だった。

 皆さんに祈ってほしい。

 2008年春に、Newアルバムを出し、もう一度コンサートができますようにと。