池田 博
日本福音キリスト教会連合・本郷台キリスト教会牧師

著者自身の生きた体験に基づく分かりやすい、おすすめの入門書

　「十五歳の私は、礼拝中に思ったものです。『俺はどうして教会にいるのだろう、野球もしないで……』キリスト教に関する本を読み、ちょっとした奉仕もするようになりました。時間をやりくりして信仰のために使い、霊的なことに強い関心を持ち始めたのです。心が未知の世界へと引かれていき、神とキリストをもっと知りたいと思いました。また、自分は誰で、どこから来て、どこに行くのか追求したいと思いましたが、それは、そのような人生の問題についての洞察の糸口をつかんだからです。霊の世界における真理を発見するごとに、私は興奮と喜びに満たされました。

　……私の若い魂は牧師の口から流れ出ることばをゴクゴクと飲み込みました。……両親や学校教師のことばから逃げていた私は、牧師のことばに吸い寄せられていきました」。

　これは著者のなまの体験です。このことはこの本を読むものにも大事な示唆を与える証しとなります。

　初めて教会に行った人が、そこでイエスキリストに出会い、救われクリスチャンとなっていく。

　しかし、クリスチャンの世界、教会生活の諸問題、そこにはクリスチャンとはいえ罪赦された罪びとの集まりゆえの課題があります。

　そうしたことを著者自身の生きた体験に基づく分かりやすいタッチで導いていてくれます。

　目次は、以下のようです。

　第一章 あなたに何が起こっているのか
　第二章 クリスチャンを生きる
　第三章 直面する問題について
　第四章 勧めのことば

　そして何より、本のタイトルがいい。

　『わくわくクリスチャンライフ』、サラッと読み通せるキリスト教入門書ですが、ふと多くの初心者が引っかかったり疑問に思ったりするポイントに枠入りで分かりやすく解説されているのでとても役に立つと思います。

　おすすめの入門書です。