NEWS VIEWS FACES 横田早紀江さん作詞
「コスモスのように」の発表記者会見
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー
取材陣でいっぱいになったチャペル |
NHKやTBSなどで放映、朝日、読売新聞他全国各紙に報道される!
いのちのことば社の地下チャペルでは、毎月「横田早紀江さんを囲む祈り会(ブルーリボンの祈り会)」が行われている。5月9日は、そのチャペルに、TV用のカメラやラジオ局のマイクがずらりと並んだ。そして、座席は各紙の記者の方々でいっぱいだった。
1977年北朝鮮に拉致されたまま、いまだ戻らない横田めぐみさん。
娘のめぐみさんを思いながら、横田早紀江さんが初めて自ら書き下ろした詞に、岩渕まことさんが曲をつけ、岩渕さん夫妻が母の思いを優しく歌うCD「コスモスのように」が翌日の5月10日にリリースされた。
横田早紀江さんご自身の作詞とあって、前日は大勢のマスコミ陣が駆けつけてきたのだ。そして発売日当日には、全国からの電話が殺到した。
この「コスモスのように」の詞は、横田早紀江さんが自宅で育てたコスモスが太く、大きくなりすぎ、めぐみさんと「コスモスらしくない」と大笑いした思い出がベースになっており、曲調も明るく、あの強いコスモスのように、元気でたくましく生きていてほしいという願いと希望に満ちたものとなっている。
「遠い空の向こうにいる めぐみちゃん あなたも お母さんが育てたあのコスモスのように 地に足をふんばって生きているのねきっと しっかりと頭を揚げて生きているのねきっと」(「コスモスのように」より)。
記者会見でも横田さんによる詩の朗読が行われたが、CDにも収録されている。
その後この曲は、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表と横田早紀江さんが、群馬県知事と懇談した際に配布されたり、川崎市の「めぐみちゃんと家族のメッセージ~横田滋写真展」で流れたりと少しずつ広がりをみせている。
北朝鮮で救出を待ち続けている拉致被害者に向けた短波ラジオ番組「ふるさとの風」でも放送されることになった。横田めぐみさんにもこの歌が届くと信じたい。
この歌が拉致被害者のご家族の皆様をはじめ、今愛する人と離ればなれになっている方々に、きっと大きな励ましと慰めを届けてくれるのではないだろうか。
また、このCDを通して多くの方々が拉致問題に関心を持っていただき、一日も早く解決できるようにと願っている。