NEWS VIEWS FACES LYRE・結成15周年記念
東京基督教大学/お茶の水クリスチャンセンター レポート
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー
毎年、色々な方々のコンサートを企画しているが、あっという間にチケットが完売してしまうのが、この「LYRE」である。
メンバーの1人のSASAGU(ここでは「LYRE」のイメージからメンバー表記をローマ字で書きます)がブラジルから帰国して、昨年の12月には「玉川聖学院」に延べ700人が集まり、そして今年の6月にはCD「かけがえのないのもの」発売記念コンサートを「早稲田奉仕園」で行い250人の満席。今回は、9月15日東京基督教大学チャペルが270名、翌日16日お茶の水クリスチャンセンターでは280名のお客様が集まってくれた。
LYREは、東京基督教大学の食堂の片隅で、ピアノを使って賛美していた EIKO、CHITOSE、AKIKO、MEGUMIの四人に、SASAGU、SHINTAROの2人が加わって自然発生的に、つまり神の導きで出来たグループ。最初の学園祭の野外コンサートでは、歌っていても誰も足を留めてくれなかったという今では信じられない話を聞いた。
「15周年記念ならその思い出の場所でやろう」ということになり、今回のコンサートが実現したのだが、ハートフルなリラの奏でるハーモーニーは、ちょうど、LYRE世代の子育て中のお母さん方の心を捉えていた。通常は、小さな子供さんはお断りするのだが、チャペルの関係で、子育て中の若いご両親のことを考えて許していただいた。
その一方で、彼らの15年前のような若者もたくさん来てくれていた。コンサート中にその目に涙を浮かべていた人を何人も見た。「LYRE」の音楽のポイントは、一言で言うと「共鳴」なのではないか。EIKOとSASAGUの楽曲が、会衆の心に共鳴し合っている。
またお茶の水クリスチャンセンターは、CLCお茶の水店改装1周年記念行事としても行われたのだが、久しぶりに、平日にこのOCCの8Fと9Fが満席になった光景を見た。
前日とは違った曲を選曲していたので、2日間とも来られた熱心なファンの方は、本当に楽しめただろう。さらに今回はサプライズとして、15日には工藤美穂さんのヴァイオリンが加わり、さらに16日にはピアノの柳瀬佐和子さんも加わってくれて、いつもとは違った雰囲気を作り出してくれた。今度、「LYREのインストゥルメンタルCD」が発売されるが、その味見をさせていただいたようだ。
お茶の水でのアンコール曲は「同じ空の下で」。ブラジルに行かれるSASAGUやカンボジアにすでに旅立ったCHITOSE、そして他のLYREのメンバー、参加者全員が、また、何年後かに再開しようと誓い合ったようなエンディングだった。