天使のパレット バスタイム

バスタイム
相馬 幸恵
片柳福音自由教会会員

 幼いときから、「おまえは、カラスの行水だね」と、よく笑われました。結婚してからも、主人や主人の母に「疲れがとれないから、ぬるいお湯にゆっくりと、つかりなさい」と再三言われ続けています。でも、もって生まれたせっかちな性分では、のんびり、ゆっくり入浴を楽しむということは、なかなかできません。

 汗を流してサッパリしたら、サッサと出て次の事をしたいので、長風呂というのは私にとっては、かなり努力しないとできないことなのかもしれません。

 最近は、リラックスブームで、雑貨屋さんに行くと様々なバスグッズを見かけます。色とりどりのきれいなバスオイルや石けん、バスルームに飾るグッズもいっぱい。何かそういうものでもあれば、少しは長く入っていられるのかしら、とも考えてみたりしますが、たぶん無理でしょう。

 子どもの頃、母がみかんの皮をカラカラに干して、それをさらしの袋に入れたものをお風呂に浮かべてくれました。袋の上からギュっと絞るとみかんの良い香りがお風呂一杯になって楽しかったのですが、それでもカラスの行水と笑われていた私なのです。きっと、何かいいものを加えても5分ぐらいの延長にとどまることでしょう。

 クーラーや蒸し暑さで体調を崩しているお友だちがいたら、きれいなバスオイルなどプレゼントしてはどうでしょうか? もちろん、夏バテ気味の自分自身に、お疲れさま! とプレゼントしてもいいのでは?