What’s New いのちのことば社 60周年記念 OPEN CHAPEL
LYRE ファンコンサート/本田路津子フォーク&ゴスペルコンサート

礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター

  いのちのことば社60周年事業として新宿信濃町から中野に本部ビルを移転したことを記念し、2階のチャペルを開放して、11月に二つのコンサートを行った。
2日の「LYRE(リラ)ファンコンサート」は、LYREのメンバー・具志堅千登勢(ち と せ)宣教師の結婚式があり、ブラジルから塚田献(ささぐ)宣教師が戻って来られるため、急遽開催することとなった。
ホームページで宣伝すると、“生リラ”が観られるチャンス! と、またたく間に100席の定席が埋まってしまった。山形、静岡、大阪からも来てくださったのには驚かされる。
コンサート当日は、2日前に結婚されたばかりの千登勢氏とパートナーの松浦氏に、いのちのことば社からサプライズの贈り物を渡して始まり、いよいよメンバー全員が登場。1曲目は「わたしたちのこの口は」。
会衆は生で聴くことのできる喜びに、静かに歌詞を噛み締めて味わっているようだった。メンバーのあいさつの後、「真実の光」「どんな時でも」「小さな祈り」とおなじみの曲が続き、冬の星空を歌った美しい新曲「すばる座」も披露してくれた。あっという間に90分が過ぎ、アンコールに「月の光」「主の祝福があるように」が歌われると、ムードは最高潮。何人もの方が涙を流していた。最後は、参加者全員で「わたしたちのこの口は」を大合唱。
アンケートには「励まされた」の文字が並び、新しいアルバムのリリースを希望する人は70名以上に及んだ。期待されている彼らは、今度はいつ集まれるのだろうか。
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20日は、中野で青春時代を過ごしたという本田路津(る つ)子の「フォーク&ゴスペルコンサート」。近隣にチラシ配布をしたこともあって、地域の皆様がチャペルに来てくださったことは、本当にうれしい。
「秋でもないのに」「ひとりの小さな手」「風がはこぶもの」「耳をすましてごらん」など、彼女のヒット曲に自分の青春を重ねて涙ぐむ方々、じっと天井を見上げる方々、それぞれが自分の人生に起こったさまざまな出来事を思い出しているようだった。
歌手ジョーン・バエズを彷彿とさせる「ドナドナ」には心を揺さぶられた。そして、「たとえば私が」「父の涙」を歌い、キリストの愛がテーマとなっていく。さらにアンコールでは、「さかやに星はきらめき」が歌われ、クリスマスの意味が伝えられたと思う。
終了後のサイン会では、本田路津子に話しかける方も多く、青春時代を共有できるというのはすごいことだと、あらためて感じさせられたコンサートだった。