What’s New 星野富弘 花の詩画展 in お茶の水
4か月の冒険 いよいよスタート!!
礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター
2012年11月2日、お茶の水クリスチャンセンター大チャペルにて、岩渕まこと、由美子ご夫妻が、今回の詩画展のタイトルである「いのちより大切なもの」の詩にメロディーをつけた「いのち」を歌っていた。もちろんそこには星野富弘ご夫妻の姿もあった。このオープニングセレモニーをもって、花の詩画展がスタートしたのだが、星野富弘さんはセレモニーの中で、「いのちより大切なもの」が生まれたエピソードや、雑誌「百万人の福音」の連載が30年を迎えたこと、昨年3月の東日本大震災当日の体験などを語ってくれた。1970年、星野さんは体操のクラブ活動の指導中、脊髄を損傷し、手足の自由を失う。入院中に、口に筆をくわえて友人への手紙の返事を書くために練習を始める。練習を始めたころの「あいうえお」の字を見ると、幼稚園児が初めて字を習ったようなレベルである。それが画や詩を描くようになって、多くの人々を励ましていること自体が奇跡であり、神が存在していることの証明をしているような気がしてならない。
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今回の詩画展のタイトル「いのちより大切なもの」は、キリスト教関係者ならなんとなくわかっているような気がしてしまう。しかし実際、周辺の人々に尋ねてみると意外に意見がわかれるのには驚く。「天国」「イエス・キリスト」「愛」など様々なことばが出てくる。星野富弘さんも、「この答えは自分で見つけてはじめて意味があると思い、それぞれの思いがあって良いと考えている」と語っていた。
最新刊『いのちより大切なもの』には、「津波が迫る中、水門を閉めるために津波のほうに向かって走っていった人、人の波に逆らうようにして、『津波が来るぞ』と知らせて回っていた人。その人たちは皆、自分のいのちよりも大切なものに向かっていった人ではないかと思います」(25頁)とある。あなたにとって、「いのちより大切なもの」とは何かを発見するためにも、ぜひこの詩画展に来ていただきたい。
星野富弘さんのことばを借りるなら、詩画展が4か月の長期に渡ることは「冒険」だそうだ。その間に日本では総選挙が行われ、総理大臣も新たに決まる。この大事な時に、これまでの詩画展よりも聖書のテーマに沿った星野富弘さんの詩画展が東京のお茶の水で開かれ、しかも伝道のために一人の宣教師が捧げた土地に立っているOCCビルで行われていることにどんな意味があるのだろう。遠方の方々も、スカイツリーを観光コースに入れてツアーをされたらいかがでしょうか。
◆星野富弘 花の詩画展 inお茶の水
いのちより大切なもの
前期 ~12月30日(日)
後期 2013年1月4日(金)~3月2日(土)
問い合わせ : ライフ・クリエイション(いのちのことば社)
Tel.03-5341-6927 Fax.03-5341-6928
E-mail : lk@wlpm.or.jp