ビデオ 試写室◆ ビデオ評 50 『ニュートン博士の楽しい科学教室
エピソード1:世界はどうしてできたの?』
古川第一郎
日本キリスト改革派 南越谷コイノニア教会牧師
科学の勉強で発見した大きな愛
ニュートンおじいさん博士が片手に聖書、片手に辞書を持って大はりきり!
17歳のとき、宣教師の家のバイブルクラスで「今日は科学映画を見ましょう」と言われて、「聖書と科学が結びつくのかな?」と、不思議に思ったものです。それは「ムーディの科学映画」というもので、実に面白く、最後にちゃんと聖書に結びついたので、関心したことを覚えています。その「ムーディの科学映画」が、新しい装いで復活しました。それが本作です。
メーガンとトリーシャという二人の女の子は、一年で最大のコンサート「サマー・プレイズ・ジャム」のチケットを手に入れるために、アルバイトのことをいろいろと話しています。時はちょうど夏休みの前、先生が宿題を出します。「この世界がどうやって出来てきたか、どんなことでもいいから調べて、発表しなさい。その中で優秀なものはクラスを代表して、地区の大会に出品できる。そこで最優秀賞を取れば、賞金100ドルがもらえるんだ!」これを聞いた二人は、「これよ! 100ドルを取って、コンサートに行くのよ!」と大はりきりです。
そんな二人に、先生はもう一人の仲間を加えます。それは、変な冗談ばかり言うので、みんなにきらわれているウェンデルという男の子でした。三人は、ニュートンおじいさん博士の家に行って、相談します。すると博士は、科学の本と聖書を持って来ます。そして、「神は、秩序の神だ。すべてのものには、目的があり、秩序がある」と言い、次に科学的に、世界がどんなに秩序正しく造られているか、説明します。いろんな仕掛けがその部屋にあって、女の子たちは夢中になって聞いています。ところがウェンデルがいちいち冗談でまぜっかえすので、二人は怒って帰ってしまいます。
次の朝、トリーシャが台所に行くと、そこにあるもの全部に番号札がついています。「何これ! 誰のいたずら?」犯人はおかあさんでした。電気スタンドには1、野菜には3、革張りのいすには6、コップには2など、全部に1から6の数字をつけたのです。なぜ? 最後に、そこに来ていたウェンデルに、6の紙をペタッとつけます。そのときのうれしそうな、感動に満ちたウェンデルの顔! なぜ?
クラスで、ミーガンとトリーシャが研究の発表をして、最後にウェンデルが付け加えます。「僕はこの研究をするまで、考えたこともありませんでした。人間は、神様の最後の、そして最高の作品だということが、わかりました。」科学の勉強を通して、三人は神様の愛とすばらしい自分に出会っていました。校舎を出るとき、二人はウェンデルに、「あなたに親切じゃなかったこと、ごめんなさい」と言って、ようやく彼を受け入れます。三人にとって、賞金はどうでもよくなりました。もっと大きなものを発見した喜びがあったからです。
あなたも一緒に、ニュートンおじいさん博士の楽しい科学教室に行ってみませんか?