キリストのために、
すべてをささげる覚悟がある――

GW最終日となる五月六日、J+PassionTokyo 2013が東京ライトハウスチャーチで行われた。十代から二十代を中心に、教団や教派も異なる青年たちが、全国から四百五十名以上参加。
「匍匐前進」のテーマのもと、ともにイエス・キリストを賛美し、キリストにすべてをささげて生きることを告白した―。

「彼女には、夫が五人あったとあります。彼女は何度も何度も結婚しました。幸せを求めたのです。自分のそばにいてくれる男性がほしかった。愛されたいという渇きをいやしてくれる男性に出会いたかった。けれど、その渇きはいやされなかったのです」
六日午前、本誌でも連載を執筆している大嶋重德主事(キリスト者学生会)の声が、東京ライトハウスチャーチの礼拝堂に静かに響いた。新約聖書ヨハネの福音書四章からのメッセージ。
「……女は、そんな自分自身を隠すように町の人たちと距離を置き、だれも来ることのない暑い昼間に井戸に水を汲みに来ました。イエスは、そんな彼女と井戸のそばで出会ったのです」
その女性は、異邦人の町に住んではいたが、「礼拝すべき場所はエルサレム」と言われていることも、「キリストと呼ばれるメシヤの来られること」も知っていた。そしてイエスと出会い、「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます」と聞いたとき、「その水を私に下さい」と答えたのだ。
イエスはわざわざ、当時のユダヤ人たちが避けていた異邦のサマリヤの町を通った。「それはその女と出会うためでした。彼女の人生を変えるために、イエスはあの日、井戸のそばにいたのです。私たちもイエスと出会い、悔い改め続ける、その人生から離れずにいよう。いのちの水を受け取ろう」
そのことばに、青年たちは真剣なまなざしで十字架を見上げていた。


  各自昼食をとった後、午後はナイトdeライトのライヴからスタート。「人と違うこと」が悪とされるこの時代、引きこもりをテーマとした「AKA」と「君はそれで素晴らしい」の新曲二曲も披露され、予定外のアンコールも。
分科会は、ナイトdeライトのドラマーでもある田中満矢牧師、中村宏章牧師、佐々木拓也牧師、安藤理恵子玉川聖学院学院長、船津信成牧師、増田成遂師、菅谷庄一郎宣教師、大嶋重德主事らが担当し、賛美やユースリーダー、男女、献身などの学びが行われた。
最後の全体集会では、佐々木拓也牧師(エレベートチャーチ)が、マルコの福音書十四章から、「非常に高価なナルド油の入った石膏のつぼを持ってきて、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ」マリヤの話を語った。「ぼくたちもつぼを割ろう。キリストにすべてをささげる、そう決心した人は前に出てきてください」。その呼びかけに、少しずつ人が立ち上がり、二百名以上もの青年たちが前へ進み出た。そして、その場にいた牧師たちが青年たち一人ひとりに手を置き、祈りをささげた。

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WGJ(Worship Generation Japan)の奏楽による賛美で始まり、賛美で終わった今回のJ+PassionTokyoのテーマは「匍匐前進」。這いつくばってでも、神のもとへと前進し続けることを願ってつけられた。実行委員長の鈴木大輝牧師(上大岡聖書教会)は語る。「涙と忍耐と犠牲をも受け止め、主を愛し、主の証人として立ち上がる若者が、今も確かに起こされています」