編集者より 37712
出勤時間が一時間ほど早くなり、化粧して電車に乗るとサラリーマンのスーツを汚してしまう、と気を使うほどの満員電車から解放されました。それでも、毎朝、地下鉄のホームでため息がこぼれます。先日、ホームで電車を待っていると小学一年生の女の子がいました。一緒に満員電車に乗り込むと「よかった、今日はそんなに混んでなくって」と話しかけてきて、会話が弾みました。幼い頃から満員電車で通学なんて、本当にかわいそうです。でもその日、彼女のおかげで私は幸せな気持ちになりました。小さいながらも、混沌としたこの世の中で人の励ましとなる。小誌も、そんな一冊になればいいと願っています。(梶)