NEWS VIEWS FACES What’s New? 大型新人、続々リリース

ライフ・ミュージック

 やっとその時が来た、と思わずにいられない。名実ともに将来の日本を代表すると言っても大げさではないだろう、類まれな才能をもった大型新人が一斉にデビューする。新人というにはあまりにも存在感のある3人のアルバムデビューは5月に藤波慎也、6月にKiKi、7月に西村あきこと続く。日本全国に存在する多くのクワイア・ディレクターのなかでも頭角を現す、押しも押されぬ実力派ぞろいだ。

CD Now's The Time
CD Now’s The Time
藤波慎也& The 246 Victory Fellowship Choir
2,800円(予価)
 藤波慎也は「ザ・246・ビクトリー・フェローシップ・クワイア」というグループを率い、ディレクター、ギター、作詞・作曲を担っている。多くのブラック・ゴスペルが英語で歌われている中、そのスタイルやフィーリングを維持しながら歌詞は日本語で表現した曲を多く生み出している。外国の曲を和訳したぎこちなさは無く、率直な気持ちを表したその歌詞は自然で、素直に聴く事ができる。藤波自身は、1992年に米国バークリー大学に入学し2001年にはアメリカ最大のゴスペルワークショップで自作の「サンキュー・ロード」が課題曲として選ばれる経験をもつ。

CD God Bless You
CD ミニアルバム
God Bless You

KiKi 
1,500円(予価)
 KiKiの歌声から溢れ出すものは、“ヒーリングヴォイス”と一言で形容するだけでは物足りない、“泣かし系”とでも言おうか?。哀しみも苦しみも味わったからこそにじみ出る慈愛のようなものがある。波乱万丈と呼ぶにふさわしい彼女の生い立ち(CD REVIEWをご覧下さい)そしてそこで見つけた神様の存在。それが素直に歌詞に反映されている。

CD With You
CD With You
西村あきこ
2,800円(予価)
 西村あきこに関しては、まずソウルフルな彼女の声を聴いていただきたい。彼女の歌唱力はまず、聴くものの思考を止めてしまうほどだ。よく、“日本人離れした歌唱力”と形容されることの多い西村だが、声そのもので人々に感動をもたらすことのできる数少ないシンガーの一人だ。現在約300名のクワイア“Ako’s Family”を率いているが、本人はいたって自然体で、その重責を感じさせない。20代の頃に受けた傷や劣等感や挫折の泥沼の中で出会ったイエスの本当の愛に満たされている、そんな感じを受ける。

 ぜひ、21世紀の教会音楽に旋風を巻き起こすであろう大型新人の、魂を震わす賛美に耳を傾けてみてほしい。