NEWS VIEWS FACES スティーブン・C・チャップマン
ニューアルバムリリース
ライフ企画
心の底から湧き出た真摯なメッセージを感じる
スティーブン・C・チャップマンといえば、類まれな賜物を与えられたシンガー・ソング・ライターと言っていいだろう。近頃アメリカでは内容の薄っぺらいクリスチャンミュージックが多いように思うが、その点、彼の音楽からは心の底から湧き出た真摯なメッセージを感じ取ることができる。今回、9月発売予定(日本では10月)の新作の発表会がアメリカであり、彼の証しを間近で聞く機会が与えられた。残念ながら現在喉を痛めており、治療のためしばらく歌うことを控えているということだったが、制作にまつわる話や個人的な証しをしてくれた。その一部を紹介したい。
最近彼の家族は、中国から女の子を養女として迎えた。15歳、12歳、10歳の自分の子供の上にである。実は長女が妹が与えられるようにと長年祈っていたが、その祈りが中国から女の子を養女に迎えることで実現したのである。家族思いの彼は、家族との生活の中から得た経験から曲を書くことが多いが、今回もその経験が反映されている。
さて、興味深いのは文字通り“Speechless”(言葉にならない、前作アルバムタイトル)な時期に“Declaration”(宣言)が発売されることだ。喉を休めているので自分で作った曲を歌うより聴くほかないのだが、その聴くことを通して神様への理解がより深まっていくという経験をしていると言う。そしてタイトル曲である“Declaration”では、隣人に私たちがクリスチャンであるとわかるようなライフスタイルを営むように訴えている。「私たちが嵐の吹き荒れる中、一人取り残されて倒れてしまいそうになるとき、すべてのことを忘れて真理に帰るときがあります。そこから本当の人生が始まるのです」と彼は語る。
「私は、いつもCDのタイトルを付けるときに大きなチャレンジを感じます。書かれた言葉、メロディの中に私はいつも多くのことが織り込まれていることを感じるのです。
私の歩みの中で一番多く祈る言葉は、『主を、信じます。どうぞ、私の不信仰を助けてください』という祈りです。そして、シャデラク、メシャク、アベデネゴが火の中に投げ込まれた時のことを思い出し、神よ、どうぞ、助けてくださいと祈ります。しかし、彼らと同じように、火の中から助け出されなくても、神を信頼して歩んでいきます。友人たちがいろいろな苦しみにあい、戦っている姿をみて、私も信仰のチャレンジを受けています。
私はソング・ライターです。歌を書き、言葉を語ります。その中で人々に語り続けたいのです。その時にいつも私は原点にもどります。信仰の原点です。イエス・キリストというお方に信頼し、神のみことばに頼り続けるということです。イエスを中心において、私は歌で人々に語り続けていきたいのです。そしてさらに、もっともっとイエス・キリストというお方を知りたいのです」。( I )