NEWS VIEWS FACES CCC来日予定!
クリス・オブライアンの賛美と教会への熱き思い
今日、音楽が教会にもたらす影響ははかり知れない。一般で“ゴスペル”と言われるブラックゴスペルを好きな若者たちが、音楽を通して神の存在に気付き、不思議な導きで信仰を持つケースは最近よく聞く話だ。ノンクリスチャンをいかにして振り向かせるか模索してきた日本の教会において、このような現象は喜ばしい限りだ。しかし、救われた後、教会に根付きクリスチャンとして信仰生活を続けていくかどうかは依然難しく、生まれたばかりのクリスチャンを受け入れる教会の大きな課題となっているのではないだろうか?
先月号のこの欄でCCC(クリスチャン・シティ・チャーチ)のミュージックディレクター&ワーシップリーダーであるクリス・オブライアンについて少し紹介をさせていただいた。その時、使用した彼のインタビュー記事に、何度も何度もくり返し、教会につながること、教会に仕えることについて述べていることに気づかされた。彼自身、自らの教会でミュージックディレクターとして働き、280名ものミュージシャンと技術者を取りまとめる大役を引き受けている。ひとりひとりの才能にみあった場所へ奉仕者を配置し、毎週の礼拝に備える。自分自身もその音楽の賜物を最大限にいかしたワーシップリーダーをつとめる。並み大抵のことではない。しかも、奉仕者の中には人前に出て歌う時、時として人々の批判などにさらされ傷付きやすくなりがちだと言う。そんな、細かな奉仕者の心情にも敏感なのだ。週に数回、ワーシップのチ-ムやスタッフと食事等を共にして本当の意味でのつながりを大事にしているのも全て、イエス・キリストがこの地上においてあがめられるため、と言い切る。
信徒が孤立することなく、同じビジョンを持ち、キリストの体として団結し教会にしっかりつながること、そのことによって私たちは守られ神との関係も正される、そう信じて言う。音楽の奉仕においても、才能も重要だがそれよりも重視するのが教会にたいする“コミットメント”であると断言するが、それもやはり、神の名が信徒を通してあがめられるためだ。
さて、今回2004年1月末発売予定の「リフト」は、1,500人からなる会衆によってCCCにて録音されたもの。聖歌隊の中には声の出ない人やプロのミュージシャンも同じ壇上で賛美を捧げている。賛美する心を大事にする故だろうか。どうか、CCCの来日実現の際には、ぜひミュージシャンのパワーと信仰をみて頂きたい。