書評books 地域に仕える教会を支える平易なディボーションガイド
日本福音同盟 総主事 岩上敬人
『神様サイズの夢を語ろう』
池田恵賜 著
四六判・192頁
定価1,650円(税込)
いのちのことば社
本書は本郷台キリスト教会(日本福音キリスト教会連合)の池田恵賜先生が、教会のディボーションガイド「毎日のみことば」の巻頭言として二〇一六年から八年間にわたり、書き綴ってきたものの中から厳選し、テーマ別にまとめて一冊の書籍にしたものです。
著者自身がはじめにで述べておられるように、「地域に仕える教会」として多岐にわたる福祉活動をしている本郷台教会がビジョンを共有し、一致し、一つのキリストのからだとなるために、本書のベースとなっている「毎日のみことば」が発行されたそうです。
本郷台キリスト教会は、知る人ぞ知る宣教的な教会であり、さまざまな社会福祉活動、スポーツミニストリー、また学校運営に携わっていて、まさに教会の皆さんが、キリストの証人として地域社会に仕えておられる教会です。私自身、何度も本郷台キリスト教会を訪問する機会があり、その宣教の幅広さに圧倒されました。前主任牧師である池田博先生のビジョンと、それを引き継がれた池田恵賜先生の卓越したリーダーシップによって、その働きは広がっています。多くの祝福が教会を通して地域に広がり、実を結んでいます。まさに使徒の働きのエルサレム教会のような、現代の私たちのモデルとなる教会です。
みことばによって、教会が一つとなり、キリストのからだとして多岐にわたる福祉・宣教活動に携わる教会員の方々の霊的な養いとなるために書かれたその文章は、実践的で、しかもバランスのとれた霊的栄養が凝縮された内容となっています。
また言葉も平易で、だれでも理解できます。それでいながら聖書の真理の深みに私たちを導いてくれます。本書はクリスチャンの日々の霊的養いだけでなく、クリスチャンでない一般の方も十分、関心をもって読むことができると思います。伝道のためにプレゼントすることも、本書の有効な使い方ではないかと思います。素晴らしい書籍が出版されたことを心から喜んでいます。