折々の言 最終回 凛として生きる
工藤 信夫平安女学院大学教授 精神科医 一、安易な励まし 臨床の世界でよく問題にされる一つのテーマに、「安易な励まし」という項目がある。「この病気は治るでしょうか」という病者の必死な、あるいは切実な問いかけに対して「大 […]
折々の言 近刊『生きること学ぶこと』
10月発売生きること学ぶこと工藤信夫連載に大幅な加筆・訂正を施した力作。この世に生を受けたこと、生きること、人間として学び、成長するとはどういうことなのか。さまざまな人々との関わりや書物などを通して、人間に与えられた生の […]
折々の言 工藤信夫 特別講演会
1979年に創刊されたいのちのことば社の書評誌、月刊「いのちのことば」は、今年で25年目を迎え、11月号において通算300号となります。このたび、約2年間にわたり本誌に連載された人気エッセイ「折々の言」の単行本出版とあわ […]
サバーイ・テ?(しあわせ?)
カンボジアで考えたこと 第2回 虐げられた傷が癒えるまで
入江真美Discipleship Training Centre在学中(シンガポール)元国際飢餓対策機構海外駐在スタッフ カンボジアと聞いて、地雷の他に、ポル・ポト時代(一九七五~七九)を思い出される人もいるかと思いま […]
やっぱり本が好き 読者と本との出会いの広場 対談『銀色のあしあと』編
石川了さんおすすめ(日本ホーリネス教団 宇治キリスト教会員) この本を買ったのは、今から十年も前なのに、毎年、数回は読んでいる不思議な本である。対談者のひとり、三浦綾子さんによって私がキリスト教会に行くことが出来、三ヵ月 […]
四季の庭から 10 育てる人
森住 ゆき日本福音キリスト教会連合 前橋キリスト教会会員 そんな言葉をいつの間に覚えたものやら、と思わず感心してしまうのは、たいてい娘が反抗モードにはいっている真っ最中だ。 生まれたばかりは、我が子なのに異星人。授乳 […]
時代を見る目 106 初穂クリスチャン(3) 天来の友情を
神津 喜代子日本バプテスト教会連合 大野キリスト教会主事 最近、20年ぶりに元PTA仲間の友人から手紙をもらった。そこには「ことあるごとにあなたの友情を思い起こしています。私が人と接する基準は、あのとき、あなたが示して […]
折々の言 20 「沈黙」に裏打ちされたもの
工藤 信夫平安女学院大学教授 精神科医 一、黙想のすすめ 以前私は、この連載の中で信仰者の「多弁」は宗教性の喪失だけでなく、文化の浅薄さ、衰退を意味しかねないこと(7月号)、安易な「言語化」つまり概念化は人と神とをパタ […]
サバーイ・テ?(しあわせ?)
カンボジアで考えたこと [新連載] 海の向こうの現実
入江真美Discipleship Training Centre在学中(シンガポール)元国際飢餓対策機構海外駐在スタッフ 初めて開発途上国の貧困に苦しむ人々の存在を知ったのは、幼稚園の頃だった。我が家では、使用済み切手 […]
やっぱり本が好き 読者と本との出会いの広場 『逆転人生』編
高木茂明さんおすすめ(日本長老教会 杉並教会員) 今から約7年前に三谷康人先生に実際にお会いし先生の現役時代の「証し」をお聞きする機会がありとても勇気づけられました。それは「研究部門ではできているのに研究部門から研修を受 […]
四季の庭から 9 天の恵み
森住 ゆき日本福音キリスト教会連合 前橋キリスト教会会員 路線バスを使って保育園に通っていた。バス停まで祖母の付き添いがあったが、一人の日もあり、思えば平和な時代だった。行き帰りの天敵は田舎道の野良犬と夏の蛇だ。蛇は道 […]
時代を見る目 105 初穂クリスチャン(2) 敵意が崩れるとき
神津 喜代子日本バプテスト教会連合 大野キリスト教会主事 二十三年前、私は突然イエス・キリストに出会った。当時私は、いわゆる地域の顔役だった。よく飲み歩き、政治談義に明け暮れていた。当然家庭も子育てもおろそかになってい […]
折々の言 19 本を書く作業
工藤 信夫平安女学院大学教授 精神科医 一、表現すること 今私は、『P・トゥルニエを読む|新しいキリスト教人間理解のために』という本を書いている。作業を進めていくと、いつも、一旦自分の書いたものをしばらく放っておいたり […]