『歎異抄』と福音 最終回 主上臣下、法に背き怨みを結ぶ
主イエスの目撃者ヨハネは「イエスが行われたこと……の一つ一つを書き記すなら、世界もその書かれた書物を収められない」(ヨハネ21・25)との感慨をもって、筆をおいた。親鸞の聴聞者唯円は『歎異抄』をこう結ぶ。 ◇「古親鸞のお […]
野の草を見つめながら 第7回 クローバーからのメッセージ
フォトグラファー 市川五月 暑い夏がやってくると、アスファルトに咲いている細くて繊細な野の草たちはどうなってしまうのだろう? 枯れて、なくなってしまうのだろうか? そんなことを思いながら撮影に出かけました。 あまり人が通 […]
297 時代を見る眼 発達障害を知る [3]発達障害と二次障害 ―知っておきたいこと―
臨床心理士・公認心理師 森 マミ 発達障害には生まれながらの特性がありますが、その特性による生きづらさに適切な支援が得られず、ストレスを体験し続けることによって、二次的な問題が発生(多くは思春期以降に出現)してきます。 […]
本ソムリエが惚れた1冊
書店員に聞いてみました 今月のソムリエ CLC BOOKS 金沢店 藤尾 光彦さん 『憲法に「愛」を読む』 宮 葉子 著 B6変判 168頁 1,200円+税 『アンが愛した聖書のことば』で知られる著者が、憲法を取り上げ […]
リレー連載 牧師たちの信仰ノート
中台孝雄(なかだい・たかお) 日本長老教会・希望キリスト教会牧師。 hi-b.a.(高校生聖書伝道協会)代表役員。 第十回 「主の導きの軌跡」① 小学校五年生のときの十一月九日(水)の日記。 「夕方テレビを見ていたら『り […]
けっこうフツーです―筋ジスのボクが見た景色 第3回 地域でどんな暮らしをしているの?
黒田良孝 (くろだ・よしたか) 1974年福井県生まれ。千葉県在住。幼少の頃に筋ジストロフィー症の診断を受ける。国際基督教大学卒。障害当事者として、大学などで講演活動や執筆活動を行っている。千葉市で開催された障害者と健常 […]
『歎異抄』と福音 第二十三回 孤独な荒野で人は神に会う
ほぼ二年『歎異抄』と福音を巡って書かせていただいた。「結文」を扱う今回と「付録」に触れる最終回を残すのみとなった。「結文」には三つの山がある。一つは、親鸞の若かりし頃のエピソードであり、あと二つは、唯円がここで初めて書き […]
野の草を見つめながら 第6回 梅雨の晴れ間
フォトグラファー 市川五月 6月といえば、日本は梅雨の季節。 海外では、「ジューンブライド(6月の花嫁)」という言葉があるくらい、結婚式にふさわしい良い日和なのだそうです。日本でいえば、5月くらいの気候なのでしょう。 私 […]
時代を見る眼 発達障害を知る 296 [2]発達障害と向き合う―“特別”と“差別”―
臨床心理士・公認心理師 森 マミ 人は誰も「特別に」愛されたり、「特別な」対応をしてもらえたりすると嬉しいものです。逆に、「差別」をされると悲しくて、自分の存在価値さえ揺さぶられてしまいます。 「特別支援教育」が2007 […]
本ソムリエが惚れた1冊
書店員に聞いてみました 今月のソムリエ キリスト教書部 小松 譲治さん 『ふたりの異邦人 久保田早紀*久米小百合 自伝』 久米小百合 著 四六判 248頁 1,800円+税 約30年前、交際していた女性(現在・妻)が東京 […]
けっこうフツーです―筋ジスのボクが見た景色 第2回 ステレオタイプは越えられる?
黒田良孝 (くろだ・よしたか) 1974年福井県生まれ。千葉県在住。幼少の頃に筋ジストロフィー症の診断を受ける。国際基督教大学卒。障害当事者として、大学などで講演活動や執筆活動を行っている。千葉市で開催された障害者と健常 […]
『歎異抄』と福音 第二十二回 ただ一向に念仏すべし
東京基督教大学教授 大和昌平 福音書記者たちのように、耳の底に留まる親鸞の言葉を『歎異抄』前半の十章にわたり書き記した唯円は、後半十一章から十八章で親鸞と異なる教えを難じていく。浄土真宗で異端的な教えは、異義あるいは異安 […]
野の草を見つめながら 第5回 道ばたのハルジオン
フォトグラファー 市川五月 今月の表紙の花は、きっと日本人なら誰もが目にしたことのある花だと思います。 そう、ハルジオン(春紫苑)です。 ハルジオンは、秋に咲くキク科のシオン(紫苑)に見立て、春に咲くということから、ハル […]