『歎異抄』と福音 第二十三回 孤独な荒野で人は神に会う
ほぼ二年『歎異抄』と福音を巡って書かせていただいた。「結文」を扱う今回と「付録」に触れる最終回を残すのみとなった。「結文」には三つの山がある。一つは、親鸞の若かりし頃のエピソードであり、あと二つは、唯円がここで初めて書き […]
野の草を見つめながら 第6回 梅雨の晴れ間
フォトグラファー 市川五月 6月といえば、日本は梅雨の季節。 海外では、「ジューンブライド(6月の花嫁)」という言葉があるくらい、結婚式にふさわしい良い日和なのだそうです。日本でいえば、5月くらいの気候なのでしょう。 私 […]
時代を見る眼 発達障害を知る 296 [2]発達障害と向き合う―“特別”と“差別”―
臨床心理士・公認心理師 森 マミ 人は誰も「特別に」愛されたり、「特別な」対応をしてもらえたりすると嬉しいものです。逆に、「差別」をされると悲しくて、自分の存在価値さえ揺さぶられてしまいます。 「特別支援教育」が2007 […]
本ソムリエが惚れた1冊
書店員に聞いてみました 今月のソムリエ キリスト教書部 小松 譲治さん 『ふたりの異邦人 久保田早紀*久米小百合 自伝』 久米小百合 著 四六判 248頁 1,800円+税 約30年前、交際していた女性(現在・妻)が東京 […]
けっこうフツーです―筋ジスのボクが見た景色 第2回 ステレオタイプは越えられる?
黒田良孝 (くろだ・よしたか) 1974年福井県生まれ。千葉県在住。幼少の頃に筋ジストロフィー症の診断を受ける。国際基督教大学卒。障害当事者として、大学などで講演活動や執筆活動を行っている。千葉市で開催された障害者と健常 […]
『歎異抄』と福音 第二十二回 ただ一向に念仏すべし
東京基督教大学教授 大和昌平 福音書記者たちのように、耳の底に留まる親鸞の言葉を『歎異抄』前半の十章にわたり書き記した唯円は、後半十一章から十八章で親鸞と異なる教えを難じていく。浄土真宗で異端的な教えは、異義あるいは異安 […]
野の草を見つめながら 第5回 道ばたのハルジオン
フォトグラファー 市川五月 今月の表紙の花は、きっと日本人なら誰もが目にしたことのある花だと思います。 そう、ハルジオン(春紫苑)です。 ハルジオンは、秋に咲くキク科のシオン(紫苑)に見立て、春に咲くということから、ハル […]
295 時代を見る眼 発達障害を知る [1] 発達障害バブル ―過剰診断VS過小診断―
臨床心理士・公認心理師 森 マミ 昨今「発達障害」はテレビでも頻繁に取り上げられ、出版物の刊行も後を絶ちません。発達障害の人はそんなに増えたのでしょうか。 増えてはいないという方の多くは、「昔は発達に凸凹がある子どもを社 […]
キリスト教信仰の核心を明快に語る
日本キリスト改革派教会 引退教師 望月 明 『とこしえに祭司であるキリスト―ヘブル人への手紙講解』村瀬俊夫 著 B6判 2,000 円+税 いのちのことば社 この書は、著者が牧師引退後に、長年牧会された蓮沼キリスト教会で […]
キリスト者としての歩みを振り返る助け
単立 ニューライフキリスト教会 牧師 豊田信行 『情緒的に健康なリーダー・信徒をめざして―内面の成長が、家族を、教会を、世界を変える』 ピーター・スキャゼロ 著 鈴木茂・鈴木敦子 訳 B6判 2,800円+税 いのちのこ […]
新連載 けっこうフツーです―筋ジスのボクが見た景色
第1回 重度障害者として、クリスチャンとして 黒田良孝 (くろだ・よしたか) 1974年福井県生まれ。千葉県在住。幼少の頃に筋ジストロフィー症の診断を受ける。国際基督教大学卒。障害当事者として、大学などで講演活動や執筆活 […]
本ソムリエが惚れた1冊
編集者に聞いてみました 今月のソムリエ いのちのことば社 出版部 編集者S 『キリストの復活』 メリル・C・テニイ 著 湖浜馨 訳 四六判 125頁 1,300円+税 お薦めしたい本はたくさんありますが、必ず読んでおきた […]
リレー連載 牧師たちの信仰ノート 第九回 「危機なくして成長なし」③
太田和功一(おおたわ・こういち) KGK主事・総主事、IFES副総主事・東アジア地区主事を経て、現在クリスチャンライフ成長研究会総主事。 今まで二十代と三十代の初めに経験した危機と恵みについてふり返ってみましたが、今回は […]