『歎異抄』と福音 第十三回 悪人こそが救われる
東京基督教大学 教授 大和 昌平 悪人こそが救われる。宗教におけるこの大胆な逆説が、悪人正機説(悪人こそが救済の対象という意味)である。そして親鸞と言えば悪人正機説であり、悪人正機説と言えば『歎異抄』だと世に知られている […]
ことばのちから 第8回 ことばと音楽がつくる平和
シンガーソングライター 沢知恵 今日、「ことば」そのものがもつ意味が薄くなってきているのではないでしょうか。そんななか、「いのちのことば」という名を冠する雑誌としても、その「ちから」について改めてご一緒に考えていきたいと […]
砂漠の花園 第8回 焼けつく土地でも、潤った園のように
フォトグラファー サンティラン 前田登茂恵 ビーバーのしっぽがたくさん集まったようなビーバーテイルサボテン。その一つのビーバーのしっぽのような形をしたサボテンに、花のつぼみが3~5個くらい付くのですから、しっぽが10個集 […]
時代を見る眼286 経済から福音を考える [1] 神の国とその義
日本メノナイトブレザレン教団 福音聖書神学校 教務 石橋キリスト教会 副牧師 南野浩則 私に与えられた課題は、経済の視点から聖書とこの世界を考えることです。経済とは「経世済民」という言葉に由来します。元来は […]
『歎異抄』と福音 第十二回 親鸞一人がためなりけり
大和昌平 ◇「いずれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし。」(第二章)|いかなる行もなしえないわが身にとっては、地獄は定めてわが住まいなのです。 近代青年の恋や性の悩みを背景にして、この親鸞の言葉によ […]
リレー連載 ことばのちから 第7回 言葉と文化
今日、「ことば」そのものがもつ意味が薄くなってきているのではないでしょうか。そんななか、「いのちのことば」という名を冠する雑誌としても、その「ちから」について改めてご一緒に考えていきたいと思います。第7回はシンガーソング […]
砂漠の花園 第7回 ミラクルライフ(奇跡の人生)
フォトグラファー サンティラン前田登茂恵 南カリフォルニアの砂漠には、バッドランド(悪地)と呼ばれる、結合度の低い堆積物からなる地層が風雨により極度に侵食された、峡谷状の荒地地帯があります。砂のようなルースな堆積相の峡 […]
285 時代を見る眼 いのちをみつめて [3] 真の豊かさ
マナ助産院 院長 永原郁子 マナ助産院では17年前に性教育グループ「いのち語り隊」を立ち上げ、いのちと性の大切さを伝える講演活動をしています。昨年度は150か所で語らせていただきました。 現代の性教育は性行動の決定権は自 […]
私はこう読んだ ―『聖書 新改訳2017』を手にして
第5回評者 野村天路 京都大学卒業。日本福音キリスト教会連合生田丘の上キリスト教会牧師。聖書宣教会講師。 ツァウにツァウ、カウにカウ 新改訳の改訂版である『聖書 新改訳2017』が出版されました。今回の改訂では、旧新約聖 […]
『歎異抄』と福音 第十一回 地獄は一定すみかぞかし
大和昌平 近代日本の『歎異抄』ブームは、倉田百三の『出家とその弟子』が発端だったが、その背景には暁烏敏(一八七七~一九五四)の『歎異抄講話』という書物があった。暁烏は現在の石川県白山市にある浄土真宗大谷派の明達寺に長男と […]
リレー連載 ことばのちから 第6回 人格的な神のことば
蔡 香 今日、「ことば」そのものがもつ意味が薄くなってきているのではないでしょうか。そんななか、「いのちのことば」という名を冠する雑誌としても、その「ちから」について改めてご一緒に考えていきたいと思います。第5回に引き続 […]
砂漠の花園 第6回 力と勇気の源
フォトグラファー サンティラン前田登茂恵 サンドバーベナは、その名のとおり、砂地に咲くバーベナです。私が住んでいるビーチ沿いの砂地にも6月頃に少しだけ咲きますが、内陸の砂漠の砂地には、3月頃にたくさん咲きます。私が砂漠の […]
時代を見る眼284 いのちをみつめて [2] 声なきいのちの声
マナ助産院 院長 永原郁子 今年も早々から乳児の遺棄事件が後を絶ちません。1月6日に茨城県常総市でへその緒がついた赤ちゃんの遺体が用水路に捨てられていました。1月12日には愛知県豊田市で11か月になる三つ子の次男が母親に […]