時代を見る眼279 [3]宗教改革500周年をこえて 最後は“ただ神にのみ栄光!”
神戸改革派神学校 校長 吉田 隆 私の学生時代に伝説になっていた教育者に、林竹二という先生(故人)がおられた。洗礼を受けていたそうだが、先生のご専門はソクラテス。著書に『若く美しくなったソクラテス』(1983年、田畑書店 […]
『歎異抄』と福音 第五回 『教行信証』と『キリスト教綱要』
親鸞には『教行信証』という主著があり、これはキリスト教では組織神学にあたるものだ。『キリスト教綱要』を著した宗教改革者ジャン・カルヴァンに似て、親鸞は年月をかけて自らの思想の組織化に挑み続けた人である。その苦闘の中から、 […]
聖書 新改訳2017 どう新しくなるのか? 〈最終回〉 新改訳としての連続性
『新改訳2017』が新改訳第三版からどう変わるのか、新約聖書から具体例を挙げて説明してきました。紙面に限りがあるのでほんの一部ですが、漢字、句読点、接続詞、文体、地名、人名など、さまざまな変更が加えられたことがお分かりい […]
私の信仰履歴書 最終回 主からお預かりした一生のお仕事
東京フリーメソジスト桜ヶ丘教会協力牧師 野田秀 八十五年余生かされてきた自分の生涯を振り返りながら、場所を超え、時をまたいで張り巡らされている神の摂理の不思議さを中心に記してまいりました。その間、数えきれな […]
あたたかい生命と温かいいのち 第十一回 今日から、みんなに優しくします
頬にあたる風が冷たくなると、クリスマスのことに思いを馳せます。私の場合、少し変わっているのは、同時に夏のキャンプのことも思い出してしまうことです。止揚学園では毎年滋賀県北小松の琵琶湖畔にある日本聖公会京都復活教会の研修所 […]
羊毛に関わる小さなお話 第12回 ほんものの光
羊毛フェルト作家 泉谷千賀子 冬の夜空に、星が瞬く頃になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 街の光が賑やかすぎて、星に気づかないこの頃です。人々は闇を消そうと電気をつけますが、電気を消したときにほんものの光が見える […]
時代を見る眼278 [2]宗教改革500周年をこえて “IT革命”としての宗教改革
神戸改革派神学校 校長 吉田 隆 もう10年以上も昔のことである。アフリカはガーナで開催された世界の改革派教会の大会に参加した。フィリピンを訪ねたときにも貧困の問題を感じたが、アフリカのそれは比べものにならなかった。とこ […]
『歎異抄』と福音 第四回 阿弥陀仏を非神話化する
大和昌平 いよいよ『歎異抄』第一章の本文に入っていく。冒頭のひと言には親鸞が繰り返し語ったことが凝縮されている。今回は、まずその出だしの部分だけを扱いたい。 * ◇「弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて」(第一章)|阿 […]
聖書 新改訳2017―どう新しくなるのか? 第8回 聖書釈義の点から
内田和彦 前回、新約聖書の本文研究の結果、必要となった翻訳の変更について紹介しましたが、今回は、聖書学の進歩によって生じた釈義上の変化についてお伝えしたいと思います。 * マタイの福音書2章には、幼子イエスにまみえる東方 […]
私の信仰履歴書 第六回 牧師としてとても大事なこと
野田 秀 昭和の三分の一は、「一億一心」「万世一系」「八紘一宇」というように「一」に帰一されていました。戦後の三分の二は、「多様性」「多数決」「多目的」のように「多」に象徴される時代に変わりました。それは実に大きな変化で […]
自然エネルギーが地球を救う 最終回 水の力―暴れる水とどうつきあうか
牛山 泉 日本は降水量の多いアジアモンスーン地帯の北限に位置し、中東や地中海沿岸地方のように水資源が不足することは少ない一方、台風と集中豪雨で各地に大きな被害が出ることが多い。日本列島は狭いうえに、その七割が山岳丘陵地で […]
あたたかい生命と温かいいのち 第十回 楽なほうでなく、しんどいほうに
福井 生 これまで物事を決めなければならないとき、自分が楽になることを優先し決定すれば、だいたいにおいて、いい結果を得られなかったように思います。止揚学園に新しく入園してきた大樹さんのことでもまた同じことをするところでし […]
羊毛に関わる小さなお話 第11回 冬の支度
羊毛フェルト作家 泉谷千賀子 日が短くなり、灯りが恋しいこのごろです。皆様いかがお過ごしでしょうか。 温かい光をいとおしく思うこの季節は、小さなキャンドルに火を灯してみると、お家時間が優しくなります。 冬支度や手仕事をす […]