時代を見る眼278 [2]宗教改革500周年をこえて “IT革命”としての宗教改革
神戸改革派神学校 校長 吉田 隆 もう10年以上も昔のことである。アフリカはガーナで開催された世界の改革派教会の大会に参加した。フィリピンを訪ねたときにも貧困の問題を感じたが、アフリカのそれは比べものにならなかった。とこ […]
『歎異抄』と福音 第四回 阿弥陀仏を非神話化する
大和昌平 いよいよ『歎異抄』第一章の本文に入っていく。冒頭のひと言には親鸞が繰り返し語ったことが凝縮されている。今回は、まずその出だしの部分だけを扱いたい。 * ◇「弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて」(第一章)|阿 […]
聖書 新改訳2017―どう新しくなるのか? 第8回 聖書釈義の点から
内田和彦 前回、新約聖書の本文研究の結果、必要となった翻訳の変更について紹介しましたが、今回は、聖書学の進歩によって生じた釈義上の変化についてお伝えしたいと思います。 * マタイの福音書2章には、幼子イエスにまみえる東方 […]
私の信仰履歴書 第六回 牧師としてとても大事なこと
野田 秀 昭和の三分の一は、「一億一心」「万世一系」「八紘一宇」というように「一」に帰一されていました。戦後の三分の二は、「多様性」「多数決」「多目的」のように「多」に象徴される時代に変わりました。それは実に大きな変化で […]
自然エネルギーが地球を救う 最終回 水の力―暴れる水とどうつきあうか
牛山 泉 日本は降水量の多いアジアモンスーン地帯の北限に位置し、中東や地中海沿岸地方のように水資源が不足することは少ない一方、台風と集中豪雨で各地に大きな被害が出ることが多い。日本列島は狭いうえに、その七割が山岳丘陵地で […]
あたたかい生命と温かいいのち 第十回 楽なほうでなく、しんどいほうに
福井 生 これまで物事を決めなければならないとき、自分が楽になることを優先し決定すれば、だいたいにおいて、いい結果を得られなかったように思います。止揚学園に新しく入園してきた大樹さんのことでもまた同じことをするところでし […]
羊毛に関わる小さなお話 第11回 冬の支度
羊毛フェルト作家 泉谷千賀子 日が短くなり、灯りが恋しいこのごろです。皆様いかがお過ごしでしょうか。 温かい光をいとおしく思うこの季節は、小さなキャンドルに火を灯してみると、お家時間が優しくなります。 冬支度や手仕事をす […]
時代を見る眼277 [1]宗教改革500周年をこえて 「恵み」は「優美」??
神戸改革派神学校 校長 吉田 隆 “宗教改革500周年”という言葉が昨年あたりから盛んに見受けられ、今年は肝心の10月31日に行き着く前にすでに食傷気味である。 お祭り好きなのは、日本人に限らないらしい。今 […]
『歎異抄』と福音 第三回 耳の底に留まるところを記す
大和昌平 一冊の本が書かれる時、どの著者も最初に書くであろう二つのポイントがある。一つは、どんな問いをもって、何のためにこの本を書くのかという問題意識だ。もう一つは、その問いをもって、どんな方法で書くのかの方法論になる。 […]
聖書 新改訳2017 どう新しくなるのか? 〈7〉校訂本文の変化
内田和彦 初回に、全面改訂が必要な理由を三つ挙げましたが、その一つは聖書学の進歩でした。『新改訳2017』がどのように変わるのか、今回はその点から、特に本文の問題についてお伝えしたいと思います。 * 新約聖書の原本は存在 […]
私の信仰履歴書 第五回 神のお扱いを受ける
野田 秀 昭和は、人が“思いがけない変化”に驚き、振り回され、目を見張った、そんな時代ではなかったでしょうか。ノンフィクション作家の澤地久枝氏が、「貧しかった者も豊かであった者も、学び得た者も学ぶ機会を封印された者も、昭 […]
自然エネルギーが地球を救う 第21回 水の利用|これからの可能性〈その2〉
足利工業大学理事長 牛山 泉 日本はこれから人口減の時代に入っていく。人口が減れば国力が落ちる。いずれも牧師の娘であるメルケル首相のドイツと、メイ首相の英国では取り組みが異なっているが、欧州諸国ではこれを移民によって補っ […]
あたたかい生命と温かいいのち 第九回 温かい心がしまわれている場所
福井 生 1966年滋賀県にある知能に重い障がいを持つ人たちの家「止揚学園」に生まれる。生まれたときから知能に重い障がいを持つ子どもたちとともに育つ。同志社大学神学部卒業後、出版社に勤務。しかし、子どものころから一緒だっ […]