『歎異抄』と福音 第三回 耳の底に留まるところを記す
大和昌平 一冊の本が書かれる時、どの著者も最初に書くであろう二つのポイントがある。一つは、どんな問いをもって、何のためにこの本を書くのかという問題意識だ。もう一つは、その問いをもって、どんな方法で書くのかの方法論になる。 […]
聖書 新改訳2017 どう新しくなるのか? 〈7〉校訂本文の変化
内田和彦 初回に、全面改訂が必要な理由を三つ挙げましたが、その一つは聖書学の進歩でした。『新改訳2017』がどのように変わるのか、今回はその点から、特に本文の問題についてお伝えしたいと思います。 * 新約聖書の原本は存在 […]
私の信仰履歴書 第五回 神のお扱いを受ける
野田 秀 昭和は、人が“思いがけない変化”に驚き、振り回され、目を見張った、そんな時代ではなかったでしょうか。ノンフィクション作家の澤地久枝氏が、「貧しかった者も豊かであった者も、学び得た者も学ぶ機会を封印された者も、昭 […]
自然エネルギーが地球を救う 第21回 水の利用|これからの可能性〈その2〉
足利工業大学理事長 牛山 泉 日本はこれから人口減の時代に入っていく。人口が減れば国力が落ちる。いずれも牧師の娘であるメルケル首相のドイツと、メイ首相の英国では取り組みが異なっているが、欧州諸国ではこれを移民によって補っ […]
あたたかい生命と温かいいのち 第九回 温かい心がしまわれている場所
福井 生 1966年滋賀県にある知能に重い障がいを持つ人たちの家「止揚学園」に生まれる。生まれたときから知能に重い障がいを持つ子どもたちとともに育つ。同志社大学神学部卒業後、出版社に勤務。しかし、子どものころから一緒だっ […]
羊毛に関わる小さなお話 第10回 お空の牧場
羊毛フェルト作家 泉谷千賀子 青い空に、モコモコとした羊雲が浮かぶころとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 小さな雲片が群れをなしているのを見ると、秋を感じます。うろこ雲は、羊雲よりもさらに上空に […]
時代を見る眼276 四街道
惠泉塾 後藤敏夫 [3]『神の秘められた計画』福音の再考 喪われた共同体 「アテネ人も、そこに住む外国人もみな、何か耳新しいことを話したり、聞いたりすることだけで、日を過ごしていた」(使徒17・21) この […]
聖書 新改訳2017 どう新しくなるのか?〈6〉固有名詞、詩文の賛美
前回までに述べてきたことから、半世紀近く前に出版された新改訳聖書が、日本語という点で多くの改善の余地があったことを理解していただけたでしょうか。今回は、さらに加えられた変更を、特に固有名詞や文体の問題に的を絞って、新約聖 […]
『歎異抄』と福音 第二回 ミステリーとしての「歎異抄」
一冊の本を読み始める時、力の入った冒頭へ気がはやるのを抑えて、末尾の解説から読んでしまう癖がある。現代日本の古典となった『歎異抄』だが、冒頭ではなく末尾の「結文」から読んでいきたい。解説から読んでしまう癖から、最近このよ […]
聖書 新改訳2017 どう新しくなるのか?〈6〉固有名詞、詩文の賛美
新日本聖書刊行会・新約主任 前橋キリスト教会牧師 内田 和彦 前回までに述べてきたことから、半世紀近く前に出版された新改訳聖書が、日本語という点で多くの改善の余地があったことを理解していただけたでしょうか。今回は、さらに […]
私の信仰 履歴書 第四回 献身の道を踏み出す
野田 秀 大学を卒業したのは昭和三十年(一九五五年)のことであり、日本の敗戦から十年が経っていました。 世の中は落ち着きを増してはいましたが不況のまっただ中にあり、就職も楽ではありませんでした。やっとの思いで東京にある精 […]
自然エネルギーが地球を救う 第20回 水の利用|これからの可能性〈その1〉
足利工業大学 理事長 牛山 泉 二〇一一年三月十一日の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、再生可能エネルギーに注目と期待が集まり、特に、水力や地熱のようなベースロードとして利用できる安定したエネルギ […]
あたたかい生命と温かいいのち 第八回 言い尽くせない安らぎ
福井 生 止揚学園の知能に重い障がいをもつ仲間の賢人さんが、六十歳を迎え還暦のお祝いをすることになりました。 夏になっても朝晩は冷えるので、私たちは真っ赤な布で手作りのひざ掛けを作り、「六十歳の誕生日おめでとうございます […]