みことばを白衣の下にまといつつ 第5回 ゴールをめざして
斎藤真理内科医 ひざまずく ある時、気づいた。研修医たちの膝が黒く汚れている。そうか、「視線の高さを合わせよう」接遇研修の効果だ。 アメフト部だった彼は、一八〇センチ以上もある背を丸めずに、すっと腰を落とすことができる。 […]
文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第21回 預言書の解釈 (下)
関野祐二聖契神学校校長 二千数百年前、その時代を生きる神の民イスラエルに向けて語られた詩的啓示である預言書は、霊感された神のことばとして今日の私たちに何を語るのか。預言の特質や預言者の役割を学び、預言書の歴史的文脈を確 […]
わが父の家には住処(すみか)おほし
北九州・絆の創造の現場から 第2回 ホームレスとは誰か?
奥田 知志日本バプテスト連盟 東八幡キリスト教会 牧師、NPO法人 北九州ホームレス支援機構理事長/代表 「ホームレスとは誰か」―二十年間この問いは常にあった。一般には「野宿者」を意味する。政府も「都市公園、河川、道路 […]
草ごよみ 11 ヨメナ
上條滝子イラストレーター この頃ようやく決心したことがある。長い間、毎年この時期になると大好きなヨメナのことで私は一人ぐずぐずと思い悩んできたので、そろそろすっきりしたいと思っている。 というのもヨメナとカントウヨメナ […]
時代を見る目 181 子どもの世界<1>
人の心の教育法
手本を示したイエス
瀬底ノリ子カンバーランド長老 高座教会/社会福祉法人星槎青葉台保育園勤務 夏休みに、広島で開催された国語教育の研究会に参加しました。その中で「いま学校で教師たちは、授業はしているが、教育をしていないのではないか」という […]
みことばを白衣の下にまといつつ 第4回 顔を見る
斎藤真理内科医 初対面は二度来ない 初対面の連続の仕事である。やり直しが効かない。苦手のままにしておくとストレス度が高くなる。先日、病院職員向け研修会で「初対面での心得」のプレゼンを担当した。< 初対面の「べからず」集 […]
文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第20回 預言書の解釈 (中)
関野祐二聖契神学校校長 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ四三・四a)。ご存知、無数の人々を慰め励ましてきた、預言書の人気ナンバーワン聖句です。「あなた」とは、私たちキリスト者( […]
わが父の家には住処(すみか)おほし
北九州・絆の創造の現場から 新連載 人間に戻る日
奥田 知志日本バプテスト連盟 東八幡キリスト教会 牧師、NPO法人 北九州ホームレス支援機構理事長/代表 「今日、私は人間に戻りました」。おやじさんの顔は安堵の表情にあふれていた。しかし、その笑みが輝くほど前日までの絶 […]
ずっこけ宣教道 第8回 インド篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 ずいぶん前の話であるが、インドはカルカッタ(現・コルコト)に行ったことがある。 カルカッタはインドの西に位置する第二の都市。 まずは一人でカルカッタへ。荷物がなぜかバングラディシュに行ってしま […]
草ごよみ 10 ヒガンバナ
上條滝子イラストレーター 秋の彼岸の頃に咲くヒガンバナはその昔、稲とともに大陸から伝来した人里の植物だといわれている。 黄金色に稲穂が色付き田の畦や小川の土手をヒガンバナが赤く染め上げる里の風景は幾世代を経て人々の暮ら […]
時代を見る目 180 現代ドイツ文学の世界から<3>
修道院で送る老後
松永美穂日本同盟基督教団・徳丸町教会員/早稲田大学文学学術院教授 昨年の夏、ドイツの女子修道院に泊まる機会があった。ニーダーザクセン州にある15の修道院が、広報のためにそれぞれ1人ずつ作家を招き、3週間無料で滞在しても […]
ずっこけ宣教道 第7回 アメリカ篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 韓国人のボスに「この前、テキサスのミッドランドに行ったとき、一人の日本人クリスチャンに会ったよ」と言われ、後日、その彼女Nさんから「私も北朝鮮について祈っています」とメールが来たことから、私と […]
みことばを白衣の下にまといつつ 第3回 お見舞いというケア
斎藤真理内科医 お見舞い上手 お見舞いにいく。たいてい予定外の出来事だ。 心配だし、胸騒ぎもする。急く気持ちで落ち着かない。何が起こったの? 今日行っていいかしら? ためらう。苦手意識も生じる。 お見舞い上手になりたい。 […]