わが父の家には住処(すみか)おほし
北九州・絆の創造の現場から 新連載 人間に戻る日
奥田 知志日本バプテスト連盟 東八幡キリスト教会 牧師、NPO法人 北九州ホームレス支援機構理事長/代表 「今日、私は人間に戻りました」。おやじさんの顔は安堵の表情にあふれていた。しかし、その笑みが輝くほど前日までの絶 […]
ずっこけ宣教道 第8回 インド篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 ずいぶん前の話であるが、インドはカルカッタ(現・コルコト)に行ったことがある。 カルカッタはインドの西に位置する第二の都市。 まずは一人でカルカッタへ。荷物がなぜかバングラディシュに行ってしま […]
草ごよみ 10 ヒガンバナ
上條滝子イラストレーター 秋の彼岸の頃に咲くヒガンバナはその昔、稲とともに大陸から伝来した人里の植物だといわれている。 黄金色に稲穂が色付き田の畦や小川の土手をヒガンバナが赤く染め上げる里の風景は幾世代を経て人々の暮ら […]
時代を見る目 180 現代ドイツ文学の世界から<3>
修道院で送る老後
松永美穂日本同盟基督教団・徳丸町教会員/早稲田大学文学学術院教授 昨年の夏、ドイツの女子修道院に泊まる機会があった。ニーダーザクセン州にある15の修道院が、広報のためにそれぞれ1人ずつ作家を招き、3週間無料で滞在しても […]
ずっこけ宣教道 第7回 アメリカ篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 韓国人のボスに「この前、テキサスのミッドランドに行ったとき、一人の日本人クリスチャンに会ったよ」と言われ、後日、その彼女Nさんから「私も北朝鮮について祈っています」とメールが来たことから、私と […]
みことばを白衣の下にまといつつ 第3回 お見舞いというケア
斎藤真理内科医 お見舞い上手 お見舞いにいく。たいてい予定外の出来事だ。 心配だし、胸騒ぎもする。急く気持ちで落ち着かない。何が起こったの? 今日行っていいかしら? ためらう。苦手意識も生じる。 お見舞い上手になりたい。 […]
文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第19回 預言書の解釈 (上)
関野祐二 聖契神学校校長 旧約聖書の四分の一以上を占めながら、どことなく?めいて取っつきにくい預言書。なじみの薄い小預言書に至っては開くのも大変ですね。まずはどんな書物か、学びましょう。 ● 小預言書はマイナー? 預言書 […]
福祉を通して地域に福音を 最終回 不完全な愛だから
佐々木炎 早川敏子さんは八十歳代の女性で要支援2、いま娘さん家族と同居しています。七年前まで和歌山県の海岸で海の家と民宿を経営していましたが、夫が亡くなり、次女の住む川崎の地に越してきたのです。 敏子さんはホッとスペー […]
草ごよみ 9 ノカンゾウ
上條滝子イラストレーター 以前はよく夏の朝はかなり早起きをして自転車をこぎ、玉川上水脇の細道を上流へ下流へと気の向くままに遠出をしたものだ。 植物観察が目的なのだけれど、玉川上水の両側の木々はうっそうと茂り、夏草はぼう […]
時代を見る目 179 現代ドイツ文学の世界から<2>
シュリンクの新作『週末』
松永美穂日本同盟基督教団・徳丸町教会員/早稲田大学文学学術院教授 昨年の3月にベルリンを訪れた際、『朗読者』の著者ベルンハルト・シュリンクを大学の研究室に訪問することができた。折しも彼の新作『週末』が刊行された直後であ […]
ずっこけ宣教道 第6回 タイ篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 タイとミャンマー、ラオスの国境が接している「ゴールデントライアングル」という場所に出かけたことがある。 ここは麻薬地帯とも呼ばれている場所でもある。 タイに多くの脱北者が流れており、中国国境を […]
みことばを白衣の下にまといつつ 第2回 平和の道具
斎藤真理内科医 必携品 幼心に覚えている朝の日常。母は、父の靴を磨いて玄関にそろえていた。「定期は? お財布は? ハンカチは?」といつも聞いていた。仕事人の必携品だ。 最近の私といえば、車通勤だからか、カバンになんでも詰 […]
文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第18回 律法の解釈 (下)
関野祐二聖契神学校校長 新約聖書で更新され、今日の私たちにも有効な旧約律法が「十戒」と「二大基礎律法」(神/人を愛せよ)であり、それ以外の膨大な旧約律法に直接の拘束力がないのなら、なぜそれら後者が霊感された聖書の一部と […]