文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第19回 預言書の解釈 (上)
関野祐二 聖契神学校校長 旧約聖書の四分の一以上を占めながら、どことなく?めいて取っつきにくい預言書。なじみの薄い小預言書に至っては開くのも大変ですね。まずはどんな書物か、学びましょう。 ● 小預言書はマイナー? 預言書 […]
福祉を通して地域に福音を 最終回 不完全な愛だから
佐々木炎 早川敏子さんは八十歳代の女性で要支援2、いま娘さん家族と同居しています。七年前まで和歌山県の海岸で海の家と民宿を経営していましたが、夫が亡くなり、次女の住む川崎の地に越してきたのです。 敏子さんはホッとスペー […]
草ごよみ 9 ノカンゾウ
上條滝子イラストレーター 以前はよく夏の朝はかなり早起きをして自転車をこぎ、玉川上水脇の細道を上流へ下流へと気の向くままに遠出をしたものだ。 植物観察が目的なのだけれど、玉川上水の両側の木々はうっそうと茂り、夏草はぼう […]
時代を見る目 179 現代ドイツ文学の世界から<2>
シュリンクの新作『週末』
松永美穂日本同盟基督教団・徳丸町教会員/早稲田大学文学学術院教授 昨年の3月にベルリンを訪れた際、『朗読者』の著者ベルンハルト・シュリンクを大学の研究室に訪問することができた。折しも彼の新作『週末』が刊行された直後であ […]
ずっこけ宣教道 第6回 タイ篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 タイとミャンマー、ラオスの国境が接している「ゴールデントライアングル」という場所に出かけたことがある。 ここは麻薬地帯とも呼ばれている場所でもある。 タイに多くの脱北者が流れており、中国国境を […]
みことばを白衣の下にまといつつ 第2回 平和の道具
斎藤真理内科医 必携品 幼心に覚えている朝の日常。母は、父の靴を磨いて玄関にそろえていた。「定期は? お財布は? ハンカチは?」といつも聞いていた。仕事人の必携品だ。 最近の私といえば、車通勤だからか、カバンになんでも詰 […]
文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第18回 律法の解釈 (下)
関野祐二聖契神学校校長 新約聖書で更新され、今日の私たちにも有効な旧約律法が「十戒」と「二大基礎律法」(神/人を愛せよ)であり、それ以外の膨大な旧約律法に直接の拘束力がないのなら、なぜそれら後者が霊感された聖書の一部と […]
福祉を通して地域に福音を 第8回 和解の指切り
佐々木炎 小野信夫さん(仮名)は八十歳代で、七十歳代の奥様と娘さんご家族と同居しています。中小企業を創業して四十年間、信夫さんには「人と時代に媚びることなく自分の力でやってきた」というプライドがありました。 昨年の夏、 […]
草ごよみ 8 ヒルガオ
上條滝子イラストレーター ヒルガオは今でもごくありふれた道端の夏の草だ。街路樹の下植えの植物に絡まったりして咲くこのヒルガオの花が幼い頃から大好きで、六十五歳のこの年齢になっても、その同じ目でこの花を見ている自分に気付 […]
時代を見る目 178 現代ドイツ文学の世界から<1>
映画「愛を読むひと」原作者の信仰
松永美穂日本同盟基督教団・徳丸町教会員/早稲田大学文学学術院教授 ドイツ文学研究者の端くれとして大学で教鞭を執る身であるが、ベルンハルト・シュリンクの小説『朗読者』を翻訳したことで、人生が少し変わったような気がしている […]
ずっこけ宣教道 第5回 中国篇
松本望美北朝鮮宣教会所属 中国と北朝鮮の国境沿いの町。北京に戻るには、たいてい夜遅く出発する汽車に揺られることが多かった。 吉林省。雪の降る寒い夜。人もまばらで静かな待合室。 すると、遠くから女性の叫び声が聞こえて […]
みことばを白衣の下にまといつつ 新連載 第1回 人を生かす「Why?」
斎藤真理内科医 「教育の目的は、学習者の中に価値ある変化をもたらすこと」 医師とはいえ、大学附属の病院に勤めている教員でもある私は、明けても暮れても、教育者であることを意識させられている。医師不足が叫ばれている昨今、恵ま […]
文学ジャンル別聖書の読み方ガイド 第17回 律法の解釈 (上)
関野祐二聖契神学校校長 「律法」と聞くと、私たちは反射的に律法学者・パリサイ人の硬直した律法主義を連想し、律法VS福音のような対立概念でとらえ、律法の束縛から今は自由なのだ、と強調します。そのせいか、モーセ五書に収録さ […]