時代を見る目 212 3・11――あの日の記憶、そして今 [5] 幼子に寄りそって
小久保 多美子福島こひつじ幼稚園 園長 緊急地震速報がいく度も鳴り響き、経験したことのない揺れが東北を襲いました。その日の夜、福島、宮城、岩手の海岸線をとてつもなく大きな津波が襲ったことを知りました。そして、翌日の午後3 […]
寄りそうということ ◆ホスピスの現場から「寄りそう」を考える
下稲葉康之社会医療法人栄光会 栄光病院 理事長・ホスピス主監 約三十年にわたるホスピス医としての経験の中で、忘れられない出来事がある。ホスピスにかかわってまだ二年目の頃だった。六十五歳の末期がんの患者さんと向き合っていた […]
寄りそうということ ◆日々、迷い悩みながら……
坂岡隆司社会福祉法人ミッションからしだね 理事長 福祉の仕事をしながら、「寄りそう」ことにこんなにも近く、かつ遠い世界はないのではないかと思っています。私たちの「からしだね館」は、地域で暮らす精神障害者の自立や就労を支援 […]
フィリップ・ヤンシー氏、来訪して被災地へ ◆「イエスもそうされたから」
震災から一年、米国のクリスチャンジャーナリスト、フィリップ・ヤンシー氏が、東北・宮城の地を訪れた。数々の著作で、痛み、苦難について問い続けてきた彼は、今まさに「痛み」を負っているこの地で何を思い、語るのだろう。 『神を信 […]
フィリップ・ヤンシー氏、来訪して被災地へ ◆今、本書が投げかける問い
千葉仁胤気仙沼聖書バプテスト教会牧師 十六年前、初めて本書が邦訳出版されたとき、その大胆な題名にある戸惑いを覚えつつ読んだ。言ってはならないことのように思え、それは、ある種の後ろめたさのようなものであった。だから、秘密の […]
ブック・レビュー 「君もそこにいたのか」と聖書は問いかける
宮本武典日本女子大学理学部教授クリエーションリサーチジャパン理事 先年、念願のイスラエル聖地旅行に参加し、ヴィア・ドロローサを踏みしめました。そして、鞭打ちの聖堂に入って「君もそこにいたのか」を賛美していたら、涙が溢れて […]
ブック・レビュー 人生のそれぞれの四季に起こる問題をとくヒントに
渡辺祐子明治学院大学教員 本書のもととなったのは、玉川聖学院中高校長を務める著者が行った同校高等部二年生向けの人間学の授業を、さらに保護者向けにアレンジした講座であるから、ちょうど私と同世代か、もう少し若い方々が最初の聞 […]
ブック・レビュー お茶の時間にでものんびり読める多彩なエッセイ
鷹取裕成チャペル・こひつじ牧師、プレイズ・チャペル・いずみ兼任 ホサナ・キリスト教会牧師、辻川宏さんの『こころのこまど』が出版されました。辻川さんのことはかなり前から、同じ堺市内の教会の牧師ということで存じていましたが、 […]
DVD 試写室◆ DVD評 神を知っていても、世の価値観に引きづられていませんか
砂原 俊幸いのちのことば社 フォレストブックス編集長 難病にかかった九歳の少年が主人公だ。彼は、毎日のように「かみさまへ」と書いた手紙を出し続ける。それは、その日感じたこと、失敗したこと、誰かに謝らなくてはいけないことな […]
What’s New 東日本大震災から1年
――二つの意義ある集会
礒川道夫ライフ・クリエイション ディレクター 東日本大震災から1年。スタイルは対称的だが、とても意義ある二つの集会が仙台で開かれた。一つは、「東北・希望の祭典」。セキスイスーパーアリーナでの3日間の集会だ。ゲストがすごい […]
ミルトスの木かげで 第9回 ダビデとヨアブ
中村佐知米国シカゴ在住。心理学博士。翻訳家。単立パークビュー教会員。訳書に『ヤベツの祈り』(いのちのことば社)『境界線』(地引網出版)『ゲノムと聖書』(NTT出版)『心の刷新を求めて』(あめんどう)ほか。 私の中では、神 […]
子どもたちに今! 伝えたい
「性といのち」の大切さ… 第18回 どうしたら自己肯定できるの?
永原郁子マナ助産院院長 私はあまり人を好きになることがないのですが、好きになっても、どこか「別れ」を考えてしまいます。どうせふられるだろうな……というか。永原さんの言う「自己肯定ができない」というのは当たっていると思いま […]
キリスト教良書を読む 第7回 No.7『改訳新版神に失望したとき』
工藤信夫医学博士 ◆深刻な現実問題〝神に失望したことのない”人など、存在しないのではないかと私は思う。というのも〝困ったときの神頼み”は、人間の常態と言ってよいほどのものだからである。不治の病に冒されたとき、わが子が窮地 […]